直接ルータの動作には関係ないんだけど、ネットワーク運用者にとって運用がちょっと楽になったり、ほんの少し便利になる設定をいくつかご紹介します。
ルータにTelnet接続していると、知らないうちにセッションが切られているなんてことはありませんか?
Ciscoルータは、セッションの無通信時間(Idle Time)が 10 分継続したセッションは自動的に切断してしまいます。これは、無駄なセッションを無くしセキュリティを高めるためなのです。
しかし検証環境で動作試験を行っている場合など、セキュリティを考慮しなくてもよい環境では、勝手にセッションを切られては作業効率が悪くなってしまいます。そんな時は無通信時間を変更してみましょう。
コマンドは
router(config)#line vty 0 4
router(config-line)#exec-timeout [分] [秒]
vty インタフェース内にて無通信時間を、[分]、[秒]で指定します。
仮に 30 分に変更する場合の設定例は以下の通りです。
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
router(config)#line vty 0 4
router(config-line)#exec-timeout 30 0
無通信時間を無制限(セッションが切れない)状態にする場合は以下のように設定します。
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
router(config)#line vty 0 4
router(config-line)#exec-timeout 0 0
とすることで可能になります。無通信時間が無制限といっても、接続しているターミナルソフトを終了させればセッションは切断されます。
ルータを操作していて、コマンドを打ち間違えてしまったときに表示されるこのメッセージ。
router#pong
Translating "pong"...domain server (255.255.255.255)
Translating "pong"...domain server (255.255.255.255)
% Unknown command or computer name, or unable to find computer address
このメッセージは、打ち込まれた文字はコマンドではないと判断します。
そしてルータはこの文字列(ここではpong)をデバイスのホスト名と勘違いして、ユーザが「pong」というホスト名にTelnetで接続しようとしていると思ってしまいます。
そのため、「pong」に対するIPアドレスを探しにいこうとします。
ルータにドメインサーバの設定をしていない場合、ブロードキャストを送信します。
そして応答が帰ってくるまで、ルータの操作も一切できなくなってしまいます。
これがかなりうっとうしいです(笑)
特に障害の切り分けで「てんやわんや」の時なんて最悪です。
そこで、名前解決の設定を無効にしちゃいましょう。
設定は、
router(config)#no ip domain-lookup
router#conf t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
router(config)#no ip domain-lookup
router(config)#exit
それでは試してみましょう。
router#pong
Translating "pong"
Translating "pong"
% Unknown command or computer name, or unable to find computer address
これで、コマンドを間違えてもエラーが表示されるだけで、すぐにプロンプトが帰ってきます。この設定は、ネームサーバを使用している環境でなければ、まったく必要ありませんので、無条件で無効にしておくことをおすすめします。
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