ラベルの配布を実施するプロトコルには LDP と RSVP があります。
ここではこれらシグナリングプロトコルについて解説していきましょう。
LDP は MPLS 網内の LSR 間でラベルを配布するために使用されるプロトコルで
す。
ラベルの配布は IGP による IP ネットワークの収束が終了してからラベルの配
布を行い、LSP が確立されていきます。
ラベルのやり取りは、隣接ルータの他にも、隣接していないルータ間でも可能で
す。
□ MPLS - LSPの確立方法 参照
また、LDP は信頼性を保障させるために TCP を使用してやりとりされます。
LDP には以下の 4 つのメッセージタイプがあります。
Discoveryメッセージは UDP を使用し、それ以外のメッセージは
信頼性を保証するために TCP を使用します。
TCP/UDP のポート番号は646 番を使用します。
LDP が動作している LSR は LDP Hello Message を定期的に送信します。
このメッセージは宛先アドレスが 224.0.0.2、ポート番号が UDP646 番を使用
します。
LSR 同士が LDP Hello Message をやり取りすることで、LDP のピアを検出しま
す。
以上のやり取りは隣接している LSR 同士のやりとりですが、離れた LSR 同士で
LDP のやり取りを行う場合は、対象の LSR の IP アドレスを明示的に指定して
あげることで LDP ピアを確立することが可能(LDP Target Hello)
このときに、セッションを張る IP アドレスが大きい方が、「Active」、小さい
方が「Passive」状態になり、次にやり取りする LDP Session Message は
「Active」側の LSR が送信します。
LSR が検出されると、LDP ピアを確立するために、LDP Session Initialization
Message を送ります。
このメッセージは「Active」側の LSR から送られます。
メッセージの中には、「LDP バージョン」、「ラベルの配布方法」、
「タイマー値」などが含まれています。
「Passive」側の LSR はこれらの値を確認し、Keep Alive Message を送ります。
もし、値に不一致があるなど、ピアの確立が出来ない場合には、Session Reject
Message を送りセッションを切断します。
ピア確立後にラベル情報を交換するために Advertisement Message を送ります。
FEC に対応付けられたラベルを送る以外にも、ラベルを削除する際にもこのメッ
セージが送られます。
Notification Message はエラーが発生した場合などに、LSR に通知するために
送られます。
具体的には以下のような状態の場合に、Notification Message が LSR に送られ
ます。
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