まずは前回のおさらい。
もう一度データリンク層の規格にはどんなものがあるか見てみよう。
あれれ?
物理層とデータリンク層をまたいでいる規格があるよ?
気づきましたか?気づきましたね?
そうです。現在の主流であるIEEE規格はデータリンク層をさらに2つの層、
MAC副層とLLC副層の呼ばれる規格になっているのです。
今回はそのおはなし
IEEE規格ではデータリンク層をさらに以下のように分けています。
リンクに依存する“MAC副層(802.3)”とリンクに依存しない“LLC副層(802.2)”
の2つの層に分けられます。
“MAC副層”とは、イーサネットやFDDIなどのいわゆるデータリンクのこと
で、物理的な線を使用してフレームがどのように転送されるかを定義してい
ます。
図3 IEEE802.3 Ethernetフレームフォーマット
図3はIEEE802.3 Ethernetフレームフォーマットです。
宛先MACアドレス及び送信元MACアドレスフィールドをMACアドレスといい
ます。
ここでいうMACアドレスとはネットワーク上の各機器を識別するための固有
のアドレスをいいます。
MACアドレスは48bitで、先頭から24bitがOUIと呼ばれるベンダーコードで、
後半24bitは各ベンダーが管理する番号になります。
“LLC副層”では、論理的なアドレスの割り当てやビットチェック程度のエ
ラーチェックを行います。
図4 LLCフレームフォーマット(クリックすると画像が拡大されます)
LLCフレームはデータフィールド内にあります。
LLC副層により MAC副層の違いが吸収され,上位層は MAC副層における LAN
の違い ( 10BASE-5,2,T等)に依存することなく共通の上位層(プロトコルや
プログラム等)でアクセス出来るようになります。
じゃあイーサネット規格とIEEE802.3規格ではどう違うの?という疑問が出
てきますよね?
この2つの規格は基本的には同じと考えて問題ありません。
イーサネット規格はLLC副層の役割の部分を自身で持っていますが、IEEE802.3
規格はIEEE802.2規格として分けているというだけです。
この2つの規格は互換性もあるのでほぼ同じと思っていて良いでしょう。
このあたりのことはここで詳しく説明しているので見てみてください。
以上、MAC副層とLLC副層の解説でした。
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