Ciscoルータは家庭でよく使っているようなブロードバンドルータと比べるとどこが違うのでしょうか?
Ciscoルータには、一般の家庭で使われるようなブロードバンドルータには無い機能がいくつかあります。
家庭で使用しているようなブロードバンドルータで使用できるプロトコルはTCP/IPのみです。
一般的なブロードバンドルータの用途は、「インターネットを使う」ことがメインです。インターネットで利用されるプロトコルはTCP/IPですから、TCP/IPさえ使えれば問題ありません。
しかしCiscoルータはマルチプロトコル、つまりTCP/IPだけではなく、いろいろなプロトコルに対応しています。TCP/IP以外にも以下のような様々なプロトコルを扱うことができます。
通常家庭では、まず使用しないプロトコルばかりですが、企業のネットワークでは「未だにIPXが現役で動作している」ことや「MPLSを使って大規模なWANを構築している」場合など、企業のニーズや規模によって様々なプロトコルを使用しています。
Ciscoルータはそんな多彩なニーズに対応するべく、様々なプロトコルを扱うことができます。
Ciscoルータはマルチプロトコル対応ですので、様々なプロトコルに対応するべく扱えるインタフェースも多彩です。
などなど、多彩なインタフェースを扱うことができます。
またハイエンド(高価な)なルータになると、インタフェースがモジュール単位になっていて、モジュール単位で取り外しが可能になっています。
モジュールを取り替えることでインタフェースを変更できるものもあります。
ブロードバンドルータで扱えるルーティングプロトコルは良くてもRIPやOSPFぐらい。
家で使うのですからそれでも十分ですが、企業で使用する場合は用途や規模によって様々なルーティングプロトコルを使用する必要があります。
そんな様々なニーズに対応するべく、Ciscoルータは以下のような多彩なルーティングプロトコルを扱うことができます。
場合によっては、
「このIPアドレスは通すけど、それ以外のIPアドレスはアクセスさせない」
といったパケットフィルタリングをしたい場合もあると思います。
業務用のルータはIPアドレスやMACアドレスによるフィルタリングは勿論のこと、HTTPやFTPといったプロトコルによるフィルタリングなど多彩なフィルタリングを行うことができます。家庭で使用するブロードバンドルータでも、最近はパケットフィルタリングが可能なルータが増えてきましたが、細かいチューニングはできません。
ビジネス用途となると会社によってネットワークの構成は千差万別で、あらゆるニーズに対応するためにはできるだけ多くの機能が備わっていなければならず、パケットフィルタリングもかなり細かいチューニングが可能です。
そのため以上のような機能は、Ciscoルータに限らず業務用のルータであれば、どのメーカのものであっても備わっている機能です。
Ciscoルータと一口にいっても、小規模なネットワークに対応したルータから、大規模なネットワークに対応したとっても高価なルータまで、多くの種類が存在します。
以下が主なCiscoルータのシリーズです。
Ciscoルータは名称の「数字」である程度、「どの用途に適したルータなのか」を特定することができます。通常は名前に付いている数字が大きくなればなるほど、より高機能になっていくのが一般的です。これだけあると、この中から自社のネットワークに最適な機種を選定するってのもなかなか難しいですよね。どの機種を選べば、コストとパフォーマンスのバランスが最適になるのか?最適な機器を選択するスキルもネットワークエンジニアにとっては、とっても大事なスキルです。
最近ではCSR1000vという、x86サーバー上で動作する「仮想ルータ」もリリースされており、企業のニーズに対応するため、様々な種類のルータがリリースしてきています。
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