Ciscoルータも基本的には皆さんが使用しているようなPCと一緒で、メモリやCPUなど通常のコンピュータで使用されているものが搭載されています。
ただし、Ciscoルータでは、PCで使用されているハードディスク(以下HDD)は使用していません。
ルータは基本的に24時間365日稼働していなければいけません。止まることが許されない機器のため、HDDのように壊れやすいやすいものはできるだけ排除して構成されています。
でも記憶媒体はやっぱり必要になるため、CiscoルータではHDDの代わりに壊れにくい「フラッシュメモリ」や「RAM」といったメモリを使用しています。また、使用されるOSも「IOS(Internetwork Operating System)」と呼ばれる専用のOSを使用して、より安定稼働するように設計されています。もちろんマウスやキーボード、ディスプレイといったデバイスは必要ないので使用できません。「ルーティング」という仕事をするためだけに、無駄な部分はすべてそぎ落とし、徹底的にチューニングされています。
Cisco ASR 1001-X
地味な配色といい、余計な飾りも何一つ無い無骨な面構え。知らない人が見れば、一見ネットワークで超重要な役割をしている装置とは思わないかもしれません。
CiscoルータはHDDを使用せず、様々なメモリを使用することで耐障害性を高めています。
ここではCiscoルータで使用されるメモリについて見ていきましょう。
ルータを起動させると、以下の順番で各メモリから情報が読み込まれます。
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