Ciscoルータが起動するまでで、Ciscoルータの各モードについて説明しました。今回はその続きです。
まずは特権モードにログインしてみましょう。特権モードはユーザモードに比べて、より多くのコマンドを実行することができます。
特権モードでは、プロンプトはホスト名のあとに「#」と表示されます。
特権モードに移行するためには、ユーザモードで「enable」を実行します。
Router>enable
Password: 「パスワードを入力」
Router#
どんなコマンドが使用できるか確認してみましょう
Router#?
Exec commands:
<1-99> Session number to resume
access-enable Create a temporary Access-List entry
access-profile Apply user-profile to interface
access-template Create a temporary Access-List entry
~省略~
voice Voice Commands
where List active connections
write Write running configuration to memory, network, or terminal
x28 Become an X.28 PAD
x3 Set X.3 parameters on PAD
どうでしょう?
ユーザモードよりも多くのコマンドが表示されましたね。
基本的にユーザモードで使用できるコマンドは特権モードでも全て使えます。
実際にルータの設定を行うモードである、「グローバルコンフィグレーションモード」へ移行してみましょう。
グローバルコンフィグレーションモードでは、プロンプトはホスト名のあとに「(config)#」と表示されます。
グローバルコンフィグレーションモードへ移行するには、特権モードにおいて、「configure terminal」を実行します。
router# configure terminal
Password: 「パスワードを入力」
router(config)\#
ここでどんなコマンドが使用できるのか確認してみましょう。
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#?
Configure commands:
aaa Authentication, Authorization and Accounting.
aal2-profile Configure AAL2 profile
access-list Add an access list entry
alarm-interface Configure a specific Alarm Interface Card
alias Create command alias
~省略~
vpdn-template vpdn-template configuration
x25 X.25 Level 3
x29 X29 commands
xot Global XOT commands
xsm Configure XSM
グローバルコンフィグレーションモードは「コンフィグレーションモード」という名の通り、基本的に設定を行うことがメインになっています。
ここまでの説明のように、ユーザモードからいきなりグローバルコンフィグレーションモードに移行することはできません。
一度特権モードに移行してから、グローバルコンフィグレーションモードへ移行する必要があります。
この辺りの説明は、ルータを理解するための第一歩であって、とても大事なところですから、後ほど詳しく説明したいと思います。
ここでは、いろんなモードが存在するということを理解してください。
Ciscoルータが起動するまで、および今回の記事で解説した内容のまとめです。
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