今回はCiscoルータのコマンド補完機能について解説していきます。コマンド補完機能はその名の通り、入力するコマンドを補完してくれる機能です。
さきほど「show interfaces」というコマンドを使用しましたが、このコマンドをフルスペルで入力するのって苦痛ですよね。
文字も長いし、入力ミスをする可能性だってあります。
そんなときにこのコマンド補完機能が威力を発揮します。実際に使ってみましょう。
特権モードで「sh」と入力した後に、「Tabキー」を押してみてください。
Router#sh ←ここでTabキーを押してみる。
Router#show ←その後の文字を補完してくれます。
Router#show int ←ここでTabキーを押してみる。
Router#show interfaces ←その後の文字を補完してくれます。
いかがでしょうか?とても便利ですよね。
コマンドを補完せずに、コマンドを省略することも可能です。
Router#sh int
と実行しても同じ結果が得られます。慣れてくればこの方法でもまったく問題ありません。
しかし省略してコマンドを実行すると、入力ミスやスペルミスが起きる可能性がありますので、慣れないうちはTabキーを活用して、確実にコマンドを入力することをおすすめします。
Ciscoルータのオペレーションに慣れている人ほど、「ヘルプ機能」と「補完機能」の2つの機能をフル活用して操作をしています。
ここでちょっと2つのコマンドを活用した例を紹介しましょう。
Router#show i ←ここで「?」を押して「i」から始まるコマンドを表示させる
Router#show i?
interfaces isdn ip isis
Router#show in ←「in」まで入力してTab補完
Router#show interfaces
このように、コマンドのフルスペルが分からなくても、最初の数文字さえ覚えていればヘルプ機能や補完機能を活用すれば問題ありません。
Ciscoルータにはもう1つ便利な機能があります。
例えば、過去に実行したコマンドを再度実行したいなんて時ありますよねぇ。
同じコマンドを入力するなんて面倒くさいですよね。ましてや、長いコマンドだったりしたら、なおさらです。
そんなときはおもむろに十字キーの「↑キー」を押してみてください。直前に実行したコマンドが出てきたはずです。
ここでもう一度「↑キー」を押すと、もう一つ前に実行してコマンドが出来てきます。
このようにCiscoルータには、コマンド入力を助けてくれるコマンド編集機能というものがあります。
以下が主なコマンド一覧です。
この中でもよく使うキーは
あたりは頻繁に使います。
もちろん、「Backspace」キーで削除したり、十字キーで移動しても同じことが可能です。
これらのコマンドを見て、「ピン」と来た方もいるのではないでしょうか。
そうです、UNIX等で使用するエディターソフト「emacs」のコマンドと同じなんですね。「emacs」を使用してきた方は、すんなり理解すると思います。
ここまで、実際にコマンドを操作してきて、コマンドのスペルを間違えたりすると、ターミナル上にエラーメッセージが表示されたと思います。
ここでコマンドをわざと間違えてみましょう。
Router#show runrun
^
% Invalid input detected at '^' marker.
上の例ですと、「コマンドが正確ではないよ」というメッセージで、「」で指している部分に間違いがあるということを指摘してくれています。
他に、以下のようなエラーメッセージがあります。
Router#no
% Incomplete command.
Router#show i
% Ambiguous command: "show i"
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