Pingと同様に通信の正常性を確認するコマンドとして TraceRoute があります。TraceRouteは宛先に到達するのにどの経路を通っているのかを知ることができます。
例えば宛先まで通信が出来ないという障害があった場合、TraceRouteを使用すればどの経路を通ってどこで通信が途切れてしまったのかを調べることが出来ます。
CiscoルータでTracerouteを使用する場合は以下のコマンドを実行します。
Router#traceroute [宛先IPアドレス]
router#traceroute 172.16.1.1
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 172.16.1.1
1 192.168.1.2 16 msec 16 msec 16 msec
2 172.16.1.1 20 msec 16 msec 16msec
Pingと同じようにTraceRouteにも実行結果に表示される文字によって、成功や失敗といった意味を表しています。
それぞれの意味については以下の通りです。
Pingに拡張Pingがあるように、TraceRouteにも拡張TraceRouteという機能が用意されています。
拡張TraceRouteを使えば、拡張Pingと同様に送信元のIPアドレスを指定することが可能になるなど、さまざまなオプションを指定できます。
router#traceroute
Protocol [ip]: 「リターン」
#何も入力せずにリターンキーを押下すると括弧内の値が使用されます。
Target IP address: 10.10.10.1 「リターン」
#宛先のIPアドレスを入力
Source address:10.1.1.1 「リターン」
#送信元IPアドレスを変更
Numeric display [n]: 「リターン」
Timeout in seconds [3]: 「リターン」
Probe count [3]: 「リターン」
Minimum Time to Live [1]: 「リターン」
Maximum Time to Live [30]: 「リターン」
Port Number [33434]: 「リターン」
Loose, Strict, Record, Timestamp, Verbose[none]: 「リターン」
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 172.16.1.1
1 192.168.1.2 16 msec 16 msec 16 msec
2 172.16.1.1 20 msec 16 msec 16msec
Pingやtracerouteコマンドを実行した時に宛先に到達できない場合、Pingであればデフォルトで5回、TraceRouteであればデフォルトで30回動作が繰り返されます。
実際に体験してみると分かるのですが、これが非常に時間が掛かります。とくに障害対応している時などは、余計にイライラしてきます。
そんなときは、強制的に終了させちゃいましょう。
Pingやtracerouteコマンドを強制的に終了させるには、
[ctrl] + [shfit] + [6]
を同時に押せば止まります。
なかなか止まらない場合は、[ctrl] と [shfit] を押しながら [6] を連打すれば止まるはずですので試してみてください。
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