以前、EPCとEEMいうCisco IOSの機能をご紹介しました。
今回は、EMM (Embedded Menu Manager) という機能をご紹介しましょう。
EMM (Embedded Menu Manager)を使えば、IOSの操作をメニュー形式で
コマンドの実行等を行うことが出来ます。
通常IOSというと、CLI形式でコマンドを入力するのが一般的ですが、
IOSを触ったことがない人にとっては、どうしても敷居が高く、
CLIを使いこなすことは難しいです。
例えば、
といった作業をCLIに慣れていないエンジニアにやらせると、
ログの取得ミスや、Pingの宛先間違えといったこともあるかもしれません。
そんなときに予め、よく使うコマンドをメニュー形式で実行出来るように
しておけば便利です。
それでは早速設定してみましょう。
下記の6つの命令を実行するようなメニューを設定してみます。
設定例は以下の通りです。
menu TEST title ^
Example menu command^
menu TEST prompt ^
Please select a menu item:^
menu TEST text 1 Run a ping 10.1.1.1
menu TEST command 1 ping 10.1.1.1
menu TEST options 1 pause
menu TEST text 2 Run a traceroute 192.168.1.1
menu TEST command 2 traceroute 192.168.1.1
menu TEST options 2 pause
menu TEST text 3 Get show version
menu TEST command 3 show version
menu TEST options 3 pause
menu TEST text 4 Get 5sec cpu usage
menu TEST command 4 show processes cpu sorted 5sec
menu TEST options 4 pause
menu TEST text 5 Check FastEthernet IF errors
menu TEST command 5 show interfaces | inc error|Fast
menu TEST options 5 pause
menu TEST text 9 Exit
menu TEST command 9 exit
menu TEST status-line
主に使用しているコマンドは以下。
・menu [menu-name] title ^ [menu-title] ^
[menu-name]はメニューの名前を、[menu-title]は
メニューを起動したときに表示することが出来る文字
を指定します。
・menu [menu-name] prompt ^ [prompt] ^
メニューを起動したときの、プロンプトの文字を
指定します。
・menu [menu-name] text [menu-item] [menu-text]
[menu-item]は各メニューのキーを指定します。
[menu-text]は各メニューの説明文を指定します。
・menu [menu-name] command [menu-item] [command]
[command]で各メニューで実際に実行するコマンドを指定します。
実際の実行結果を見てみましょう。
後は、各メニューで設定した数字(1~5,9)を入力すれば、
実行結果が表示されます。
注意点として、メニューには必ずExitコマンドを入れておきましょう。
Exitコマンドを入れておかないと、メニューから抜けることが出来なくなるのでご注意を。
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