EthernetFablicの基本的な考え方は、マルチパスのネットワークで
ありながらループフリーな環境を提供する機能です。
EthernetFablicを使用することで、ループフリーなマルチパス構成を
組むことが出来ますので、以下のようにL2のECMPとして帯域を
効率よく利用することが出来ます。
また、ブロッキングポイントが作成されないため、
常に最短経路を選択させることが出来ます。
さらに運用中のL2ネットワークにスイッチを追加したり、
削除したりしても、STPのようにトポロジーチェンジが発生しないため、
既存のトラフィックに影響を与えずにネットワークトポロジーを
変更することが出来るのもメリットの1つです。
EthernetFablicは現在標準化中ということもあり、
各メーカーごとに実装が異なっています。
Trillは日本ではあまりなじみの無い、IS-ISという
ルーティングプロトコルをベースに、
IS-ISをイーサーネット上で動作させることで、
ループフリーなネットワークを構成するという
考え方で仕様検討しています。
Trillの標準化はまだですが、CiscoやBrocadeが
既に先行して実装しています。
Trill Status Pages
今まで連綿と使われていた、STPやRSTPも
いよいよお役御免の時がきたのではないでしょうか。
今後はSTPからEthernetFablicへと移行されていくでしょう。
とはいえ、標準化中のため各メーカー独自実装が多く、
現状はマルチベンダー環境で使うことが難しい状況ですが、
標準化が進めばそれも解消されていくでしょう。
Geekなぺーじで各メーカーの
EthernetFablicに関する最新情報をまとめていますので
ご紹介しておきます。