ネットワークは様々な機器が接続されて 1 つのネットワークが
形成されているのは言わずもがな。
機械ですので、故障やトラブルはつきものなわけですが、
実はネットワークのトラブルで最も多いのが
人的ミスなんじゃあないかなぁと思う次第(あくまで個人的感覚)
こちらの記事によると、人的ミスはソフト障害やサービス障害より多く、
ハードの一時的障害とほぼ同じ割合なんだそうです。
というわけで、今回は人的ミスの中でも特に「多いんじゃね?」と
思われるミスとその対応策について書いてみたいと思います。
フロア内のレイアウト変更後によく発生しますな。
什器でケーブルを踏んづけるなんてのが最も多いパターン。
最近のフロアはフリーアクセス(2重床)が多いため、
以前に比べると減った気がします。
フロア HUB の近くに抜けているケーブルがあったので、
従業員の方が気を使って接続してくれたおかげで
ネットワークが不通に。。。
実はケーブルの片側が同じ HUB に接続されており、
ループ状態になっていたなんてことがありました。
各島ごとにフロアHUBが設置されているような、
エンドユーザがネットワーク機器に触れる機会が多い場合に
よく見受けられますね。
拠点の増設や構成変更などでルータの設定を行った後に、
設定の保存を忘れて放置。
ある日、ビル停電があり、ルータの電源が断。
翌日、昔の設定で復旧してしまいサービス障害。。。
CiscoのIOSルータの場合、設定は即反映されますが、
保存コマンドを実行しないとNVRAMに保存されませんので
ご注意を。
運用中のルータに「debug all」コマンドを打ち込んで、
処理負荷でルータがアボーン・・・
debugコマンドは非常に負荷が高いため運用中のルータでの
実行は厳禁です。
と、ここまで書いてみましたが、それではこれらの障害を
未然に防ぐにはどうすれば良いでしょう?
眺めてみると、どうやら人的ミスといっても、
さらにミスする人を、ネットワークの使用者と運用者に分けられそうです。
まず、ネットワークを使用しているユーザーが原因の障害を
考えてみましょう。
ユーザーは当然ネットワークに関する知識を持っていない場合が
多いでしょう。
最低限の教育を行うのも一つの方法かもしれませんが、
時間がたてば忘れてしまう可能性もありますし、
新たに配属されてきた人がいた場合、その都度教育するのはとても非効率。
そこで以下のようなプロアクティブな対策が効果的かもしれません。
続いて、運用者側の人的ミスを防ぐ方法を考えてみます。
運用者は当然、TCP/IPの基礎的スキルを
身に付けていることはもちろんのこと、
運用するネットワークを熟知していることが期待されます。
さらに日々の運用業務でのミスを防ぐために、
手順の簡略化や定常化といった作業も必要になります。
まとめると以下のような対策になりそうです。
書き出してみると、当たり前のことばかりですが、
この当たり前のことが意外に出来ていないことが
多いようです。
2010年度に向けて業務の見直しをしてみるのも良いかもしれませんね。
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