今回は前回の続きで、同じ MAC アドレスをもつ 2 台の BB ルータを
スイッチに接続してみたらどうなるか?を検証してみましたよと。
まずは、別の MAC アドレスを持つ、PC-A から
ルータ A とルータ B にそれぞれ Ping を実行してみます。
すると、どちらのルータにも Ping が成功しました。
うーん、これはどのように考えればよいのでしょうか?
スイッチは MAC アドレスを学習して、スイッチが
フレームを受信すると、そのフレームの送信元 MAC アドレスを、
自身の MAC アドレステーブルに登録するという動作でしたね。
それを踏まえて、今回の動作を考えてみると、
以上の動作から、PC-A にはルータ A の ICMP リプライが
返信されてくるため、Ping は成功する。
同様に、ルータ B へ Ping を実行した場合も、PC-A から
ARP リクエストをブロードキャストして、同様の動作で
Ping が成功すると…
つまり、同じ MAC アドレスを持つ機器が接続されていたと
しても、問題なく動作すると。
では、PC-A からルータ A とルータ B へ同時に Ping を
実行してみるとどうなるでしょうか?
PC-A からルータ A とルータ B に同時に Ping を
実行してみたところ…
ルータ A 宛の Ping は成功するものの、ルータ B の
Ping が失敗します。
どうやら、スイッチが保持している MAC アドレステーブルには、
ルータ A 宛のポートが登録され続けるために、
ルータ B 宛の Ping が失敗している模様。
Ping を実行し続けた状態で、約 5 分ほど放置してみると、
今度はルータ B への Ping が成功し、ルータ A への
Ping が失敗し始めました。
この結果から考えられる原因はとしては、
今回使用したスイッチのマニュアルを見ると、
MAC アドレステーブルの保持時間が 5 分と書かれているため、
おそらく上記動作をしていると思われます。
ということで今回の結論