Pingが失敗したときの表示例

Pingが失敗したときの表示例

以下のPing結果は宛先10.1.1.1に対してPingを実行した時の結果です。


C:\>ping 10.1.1.1

Pinging 10.1.1.1 with 32 bytes of data:

Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.

Ping statistics for 10.1.1.1:
   Packets: Sent = 4, Received = 0, Lost = 4 (100% loss),

「Request Timed Out.」と表示されているように、
4回のエコー要求(Echo Request)に対して、エコー応答(Echo Reply)が
1回も返ってこなかったことを意味しています。

このことから送信元と宛先の通信到達性が、「IPレベル」で
無いということが分かります。

Pingが失敗した理由は様々なことが考えられます。

  • 宛先までのルーティングが存在しない
  • 指定したIPアドレスのノードが存在しない
  • そもそもARPによる名前解決が出来なかった
  • 途中の機器でフィルタリングされていた

「Request Timed Out.」でPingが失敗した場合は、
残念ながらPingの実行結果だけでは何が原因なのかは分かりません。

ただし、ICMPがエラーを返してくれた場合は原因を
突き止めることも可能です。

例えば以下のようなメッセージが表示された場合、


C:\>ping 172.17.1.1

Pinging 172.17.1.1 with 32 bytes of data:

Reply from 172.17.1.1: TTL expired in transit.
Reply from 172.17.1.1: TTL expired in transit.
Reply from 172.17.1.1: TTL expired in transit.
Reply from 172.17.1.1: TTL expired in transit.

Ping statistics for 172.17.1.1:
   Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
   Minimum = 0ms, Maximum = 0ms, Average = 0ms

Pingの実行結果に、「TTL expired in transit.」と表示されています。

TTLはルータを経由する度に1づつ減らしていき、TTLが0になると
そのパケットが破棄されます。

パケットが破棄される際に、ICMPタイプ11「時間超過(TTL expired)」
メッセージを送信元へ送信します。

今回のPing結果は、宛先の172.17.1.1への経路には
経由するルータが2台以上存在するため、途中のルータでTTLが0になり、
ICMPタイプ11「時間超過(TTL expired)」メッセージが送信された
ことを意味しています。

上記のようにICMPがメッセージを返してくれる場合は、
そのコードを確認することで何が原因なのかを特定することが可能です。

Pingについての解説は、過去にも書いておりますので、参考にしてもらえればと思います。

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