snmpに関しては、ひと通り解説しました。
そこで今回はフリーのSNMPツールをご紹介しましょう。
ご紹介するツールは「TWSNMP」というフリーの監視ツールです。
フリーですが非常に高機能で、日本語GUIで操作可能で、
しかもSNMPv3にも対応しています。
インストールは非常に簡単です。
まず、上記サイトから、「TWSNMPマネージャv4」
をダウンロード(2011/8/17現在)。
インストールは、インストーラーの指示に従えば問題なく導入できます。
TWSNMPを起動させると以下のような画面が立ち上がります。
まず監視するノードの登録を行います。
ノード登録の方法は大きく以下の2つ。
自動発見は、その名の通りアドレスの範囲等を指定することで、
TWSNMPが自動でノードを見つけてくれます。
やり方は「管理ツール」メニューから自動発見を選びます。
開始と終了のIPアドレス範囲や、SNMPバージョン、
コミュニティ名等を入力して「開始」ボタンをクリックすると、
SNMPが動作しているノードを自動検出してくれます。
手動登録は監視対象のノード数が少ない場合や、自動発見で
うまくノードが検出出来ない場合に利用します。
登録方法は、ウインドウ上で、右クリック→新設→ノードを選択します。
ノードの新規追加ウインドウが開きますので、
一般設定タブで監視ノードの情報を登録します。
続いて基本的な監視設定をしてみます。
登録したノードを右クリック→「プロパティ」を選択
インターフェース/ポーリング設定タブにて、インターフェース欄の
自動ボタンを押すと、現在のインターフェースの状態を検出してくれます。
同様にポーリング項目の自動ボタンを押すと、ポーリングで
監視できる項目が表示されます。
ここで「IPレベル動作監視」をダブルクリックし、監視レベルをHIGHに
変更します。
OKを押すと、画面に登録したノードが表示されます
正常の場合は緑色で表示されているはずです。
ここで、ノードの電源を落としてみます。
しばらくすると下図のように、ノードが赤く表示され、
下のメッセージウインドウに「IPレベル動作監視=重度障害」と表示され、
IPレベルで監視出来なくなったことが分かります。
電源を起動してしばらくすると、ノードが青で表示されます。
これは現在は正常だが、過去に何らかの障害が発生したことを示しています。
ノードを右クリックして状態表示を選択すると、どのような状態なのかを
確認することが出来ます。
続いて、ノードのインタフェースを落としてみます。
すると今度はピンクの軽度障害に変わりました。
このようにTWSNMPが定期的に監視ノードにSNMP GetRequestやPingを送信し、
状態を監視していて、事前に設定しておいた監視項目に変化が起きると、
知らせてくれます。
今回はインタフェースやノードの監視だけでしたが、その他にもCPUやメモリの
使用率監視やサービスの監視なども可能ですので、色々と弄ってみてください。
監視ノードに、SNMPマネージャ(TWSNMPをインストールしているPC)宛に
TRAPを送信する設定をしておけば、TWSNMP上でTRAP通知の内容も
確認することができます。
デフォルトではTRAP表示は無効になっていますので、編集メニューの
MAPプロパティのTRAP設定欄を「受信しない」から「162」に変更します。
(TRAP送信ポートを任意に変更している場合は適宜修正します)
そうすると、メッセージウインドウに受信したTRAPログを確認することができます。
以上、TWSNMPの基本的な使い方のご紹介でした。
その他にも過去の障害発生を時系列に確認したり、ログを出力させたり、
多くの機能がありますので、実際にインストールして確認してみれば、
よりSNMPを理解できると思います。
最後に以前、TWSNMP意外のツールの紹介や、MIBを検索するサービスの
紹介記事を書いていますので参考までにどうぞ。
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