Open Flow を開発したMartin Casado氏がSDNのもとになるコンセプトや、Open Flowプロトコルのコンセプトを作成した後、そのコンセプトに賛同した企業や組織が集まって、ONF(Open Networking Foundation)を設立し、商用導入に向けた規格化の検討を始めました。
ONFの大きなミッションは、SDNとその基盤技術の普及と商用化で、発足時は23メンバーほどでしたが現在は既に100メンバー以上が参加しています。
ONFでは、SDNの概念をホワイトペーパーにまとめていて、そのホワイトペーパーを読むとSDNの概念を理解することができます。
https://www.opennetworking.org/ja/sdn-resources-ja/sdn-library/whitepapers
今回はホワイトペーパーの中でも重要な、SDNの3つのレイヤについて解説してみたいと思います。
SDNのフレームワークは、3つのレイヤに分かれていて、そのレイヤ間を接続ためにインタフェースが規定されています。
コントロールレイヤで動作する「SDNコントローラ」上で動作するアプリケーションがこのアプリケーションレイヤに入ります。
具体的には経路計算やネットワークの監視、ネットワーク制御の設計などを行うアプリケーションです。
SDNのキモとなるレイヤで、コントロールレイヤは各ネットワーク機器を制御や管理を行うためのレイヤです。
「SDNコントローラ」と呼ばれるソフトウェアが、実際にネットワーク機器に対して制御や管理の指令を出します。
物理的なスイッチやルータなどのネットワーク機器はインフラストラクチャレイヤに入ります。
物理的なハードウェアだけではなく、仮想スイッチや仮想ルータなども含めて、実際にパケットを転送する機器は全て含みます。
さらに3つのレイヤの間には2つのインタフェースが存在しています。
インフラストラクチャレイヤとコントロールレイヤの間のインタフェースのことを「サウスバンドインタフェース(Southbound Interface)」と呼びます。
コントロールレイヤとアプリケーションレイヤの間のインタフェースを「ノースバンドインタフェース(Northbound interface)」と呼びます。
従来のネットワークとSDNを活用したネットワークの違いは以下の通りです。
各ネットワーク機器が自律分散的に動作し、経路制御を実施してパケットを転送。
Cプレーン(制御機能)とDプレーン(データ転送機能)を分離して、経路の制御はコントローラで中央制御し、パケット転送はネットワーク機器が実施。
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