HDDなどのディスクの性能は以下の指標で表されます。
1回の読み書き処理に発生する時間で、単位はms(ミリ秒)で表されます。
IOPS(Input Output per Second)は、1秒間に何回のデータ書き込み/読み出しが可能かを表す指標です。
データベースへの読み書きなど、特にトランザクションが多く発生するサービスで重要視されます。
IOPSは以下のいづれかの式で算出可能です。
1秒間にどれだけどデータを書き込み/読み出し可能かを表す指標です。
動画配信などの特にストリーミング系のサービスで重要視されます。
スループットは以下の式で算出可能です。
毎分6,000回転,平均位置決め時間20ミリ秒で,1トラック当たりの記憶容量20kバイトの磁気ディスク装置がある。1ブロック4kバイトのデータを1ブロック転送するのに要する時間は何ミリ秒か。ここで,磁気ディスクコントローラーのオーバーヘッドは無視できるものとし,1kバイト=1,000バイトとする。 (基本情報技術者 平成17年春期 問22)
上記問題からIOPSとスループットを算出してみます。ストレージ技術基礎(1)でディスクの読み出し時間は27msと算出していますのでIOPSは、
1s / 0.027 = 37 IOPS
となります。
スループットは、
37 * 4 = 148KB/s
となります。
HDDのインターフェースにはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。
種類 | 接続方式 | パフォーマンス | 信頼性 | 価格 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|---|
SCSI | 内蔵/外付インターフェース | 2560Mbps (Ultra320SCSI) | ◎ | ○ | SCSI(Small Computer System Interface)は、ストレージのインターフェースとしては最も代表的なインターフェースで、すでに多くの実績あり。信頼性が高いことが特徴。 | 中小型サーバーが中心 |
FC(Fibre channel) | ネットワークインターフェース | 16Gbps | ◎ | △ | 光ファイバーで接続され、高信頼と高パフォーマンスが特徴。ただし価格も高価。 | 大規模SAN向けインターフェース |
SAS | 内蔵/外付インターフェース | 6Gbps | ○ | ○ | SAS(Serial Attached SCSI)は、パフォーマンスもコストも中位に位置しているインターフェース。SATAを意識して標準化されているため、SASとSATAで共通の接続ができるのが特徴。 | 小型サーバが中心 |
SATA | 内蔵/外付インターフェース | 6Gbps | △ | ◎ | SATA(Serial Advanced Technology Attachment)は、低価格で高速転送を実現。ただし信頼性は低い。 | 一般PCやバックアップ用アーカイブが中心 |
iSCSI | ネットワークインターフェース | 1Gbps/10Gbps | ○ | ○ | IPネットワークを利用して接続するインターフェース。専用機器やケーブルを不要にすることで、低コストを実現。 | 中小型SAN向けインターフェース |
FCoE | ネットワークインターフェース | 1Gbps/10Gbps | ◎ | ○ | FCをイーサネットを利用して実現するインターフェース。FCをイーサネットに統合することで、コストを削減することが可能。 | 大規模サーバー向け |
InfiniBand | ネットワークインターフェース | 100Gbps (EDR) | ◎ | ○ | イーサネットよりも低遅延/高信頼性が特徴のインターフェース。最近は機械学習などの低遅延が必要なサービスで注目されている。 | エンタープライズやHPC(High Performance Computing)向け |
それぞれのインターフェースを系列でまとめると以下のような図になります。
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