サーバの仮想化とは、物理的に1台のハードウェアで、
複数のOSを動作させる技術を言います。
これまでの企業では、サービスごとにサーバを設置していたため、
サーバが乱立しシステムの複雑化による管理コストの増大や、
サーバ利用率の低下という問題がありました。
このような問題を解決するために、複数のサーバを統合し
リソースを最適化するための手法として仮想化技術が注目されています。
仮想化といっても様々な技術がありますが、
企業がもっとも注目しているのは、複数のリソースを統合し、
必要な時に必要なリソースを配分し最適化を実現するという点です。
サーバ仮想化には大きく分けて以下の3つに分類することができます。
物理的なハードウェア資源を物理的・論理的に分割して利用する方式
ハードウェア資源を論理的なリソースとして利用し、
作成した論理リソース上に仮想マシンを動作させる方式
ベースOSの環境を仮想的に分割して、
アプリケーションとしてOSイメージを稼動させる方式
まずは、「パーティショニング方式」について見ていきましょう。
パーティショニング方式には、「物理パーティショニング」と
「論理パーティショニング」の2種類があります。
物理パーティショニングは、CPUやメモリなどを
物理的に分離する方式です。
このように物理パーティショニングは、物理的に分割しているため、
別のパーティションで発生したハードウェア障害や負荷の影響を
受けないという点が特徴です。
論理パーティショニングは、物理的に分離されたパーティションを
さらに論理的に分割する方式です。
分割されたリソースの区画を、自由に割り当てることが可能です。
そのため、 区画に割り当てるリソースを変更することで、
柔軟な構成変更に対応できるメリットがあります。
ただし、物理パーティショニングとは違い、
CPUやメモリを共有するため、ハードウェア障害や負荷の影響を
受けやすい点が特徴です。
パーティショニング方式は、主に企業の基幹系のサーバで
普及している方式です。
パーティショニングに対応した製品は、サンやHP、IBMといった
ベンダーが提供しています。
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