GTS はインタフェース単位やアクセスリストを使用して
トラフィックを選別して帯域制御を実現する方式です。
設定は traffic-shape コマンドを使用します。
router(config-if)# traffic-shape rate CIR値(bits) [ Bc値 [Be値] ]
設定例を見てみましょう。
router(config)# interface FastEthernet 0/0
router(config-if)# traffic-shape rate 8000 8000
Tc(定期的にトークンが入る間隔)は以下の式から算出可能です。
Tc = Bc / CIR
上記設定例の場合、8000/8000=1(1000msec)ですので、
トークンの補充は 1000msec 毎に 8000bit となります。
つまりルータは、1 秒間に 8000bit 分のパケットを送出可能、
8kbps の帯域で送出が可能となります。
アクセスリストを使ってパケットを選別する場合のは
以下の設定を行います。
router(config-if)# traffic-shape group ACL番号 CIR値(bits) [ Bc値 [Be値] ]
設定例は以下の通り。
router(config)# access-list 101 permit ip host 10.1.1.1 any
router(config)# interface FastEthernet0/0
router(config-if)# traffic-shape group 101 1024000
GTS の確認は「show traffic-shape」コマンドで確認可能です。
R1# show traffic-shape FastEthernet 0/0
Interface Fa0/0
Access TargetByte Sustain ExcessIntervalIncrement Adapt
VC List RateLimitbits/intbits/int(ms)(bytes) Active
- 80002000 8000800010001000-
最後に GTS の注意点を書いておきます。
Cisco IOS の GTS の動作は、トークンのサイズは FCS を除く
イーサネットヘッダーを含む部分を考慮します。
例えば「traffic-shape rate 10M」と設定した場合、転送速度は
プリアンブル、IFG、FCS を含めたデータで 10Mbps の転送速度に
なります。
しかし GTS ではプリアンブル、IFG、FCS は考慮しませんので、
実際に GTS が動作するのは、10Mbps を超えてからになります。
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