突然ですがルーティングとはどのような仕事なのでしょうか?
一言で言うと「ネットワークでデータを送受信する時に、そのデータが正しく相手に届くように経路の選択を行うこと」を言います。
そしてその経路の選択を行う際に参照するのが経路情報、すなわちルーティングテーブルです。
一般的に ルーティングテーブルには以下の内容が含まれています。
・宛先ネットワークアドレス
・ネクストホップ
・インタフェース
・メトリック
・ルーティングの取得方法
・経路時間
・ディスタンス
この中のディスタンス値が、 Administrative Distance(管理上の距離)になります。
Ciscoルータのルーティングテーブルの表示例を見てみましょう。
router#sh ip route
Codes: C - connected, S - static, I - IGRP, R - RIP, M - mobile, B - BGP
D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, E - EGP
i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, * - candidate default
U - per-user static route, o - ODR
Gateway of last resort is not set
R 192.168.20.1 [120/10] via 192.168.1.252, 02:25:50, Serial1/0
C 192.168.1.1 is directly connected, Serial1/0
C 192.168.2.1 is directly connected, Serial1/1
C 192.168.3.1 is directly connected, Ethernet0/0
上記はshow ip routeコマンドでCiscoルータのルーティングテーブルを表示させたものです。
この中でディスタンスを表している数値は括弧[ ]の中にあるスラッシュ/の左側に数値がディスタンス値を表しています。
上記例ですと以下の赤字部分がディスタンス値になります。
R 192.168.20.1 [120/10] via 192.168.1.252, 02:25:50, Serial1/0
Administrative Distanceとは複数の異なるルーティングプロトコルで、宛先が同一で複数のルートが存在する場合、最適なルートを選択するために使用します。
一般的に ディスタンス値が低い方が優先されます。
Administrative Distanceはローカルで設定されたルータだけに関係します。
すなわち隣接する他のルータには伝搬されず、自身のルータのみで使用されます。
以下はCisco機器のデフォルト ディスタンス値の一覧です。
Administrative Distance一覧(Cisco機器)
ルーティングプロトコル | デフォルトディスタンス値 |
Connected interface | 0 |
Static route | 1 |
Enhanced Interior Gateway Routing Protocol (EIGRP) summary route | 5 |
External Border Gateway Protocol (BGP) | 20 |
Internal EIGRP | 90 |
IGRP | 100 |
OSPF | 110 |
Intermediate System-to-Intermediate System (IS-IS) | 115 |
Routing Information Protocol (RIP) | 120 |
Exterior Gateway Protocol (EGP) | 140 |
On Demand Routing (ODR) | 160 |
External EIGRP | 170 |
Internal BGP | 200 |
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