DHCPで使われるメッセージ(1)


DHCP RELEASEメッセージ

クライアントPCがIPアドレスをリリース(返却)すると、
クライアントPCからDHCPサーバへReleaseメッセージ
送信されます。

下記画面の1行目がそれです。

 



メッセージを受け取ったDHCPサーバは、
リリースされたIPアドレスを
現在使用していないIPアドレスと認識します。

そしてほかのクライアントからリース要求が来たときに
再利用出来るようになります。


IPアドレスのリース

クライアントPCがIPアドレスをリース(借りる)したい場合は、
クライアントとサーバ間で何度かメッセージがやり取りされます。
キャプチャ画面の2行目以降がそのメッセージです。

 


DHCP DISCOVERメッセージ

まず最初にクライアントPCからDHCP DISCOVERメッセージ
送信します。

この時はまだクライアントPCにはIPアドレスが
割り当てられていないため、
IPアドレスは「0.0.0.0」となっています。

宛先は「255.255.255.255」
つまりブロードキャストとなっています。

イーサネット・フレームのMACアドレスは
「FF:FF:FF:FF:FF:FF」となっています。

 



ここで疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?

 

   なぜ、IPアドレスがないのに通信ができるのか?
    DHCPサーバからの返信がなぜ可能なのだろう?

 

通常のTCP/IPの通信はIPアドレスでやり取りするのは
周知の事実なのにです。

まず宛先にブロードキャストを使用する理由は分かりますよね。

最初、クライアントPCはDHCPサーバのアドレスは分かりません。

ですから、ネットワーク上のすべてのIPアドレスに
パケットを送信します。

受け取ったノードがDHCPサーバで無ければ、
そのパケットは無視され、DHCPサーバであれば
パケットを取り込み処理を行います。

じゃあ、DHCPサーバからの返信がなぜ可能なのだろう?

その辺りは次のDHCP OFFERメッセージをよく見ると
理解できます。

【DHCPで使われるメッセージ(2)はこちら】

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