Windowsで802.1qを喋ろう
プロローグ
現在職場の私の机の上には数台のパソコンが鎮座しているわけだが、その内の1台のパソコンでどうしても複数のネットワークに繋げなければいけない状況になった。
そのために新たにパソコンを用意してもいいけど、複数のネットワークは1台のスイッチからVLANを分けて接続する構成(下図参照)のため、スイッチにてパソコンと接続するポートを802.1qにして、パソコンのNICも802.1qの設定をしてやれば効率的じゃぁん?ってことで実際にやってみました。
環境
私が実際に設定を行った環境は以下の通り
PC : Windows2000
NIC : Intel PRO/100
PCを接続するスイッチ : Catalyst2950
上記構成以外はもちろんのこと上記構成で何らかの問題が生じたとしても責任は持てません。
あしからず…
前提条件
802.1qを行う上でいくつか条件があります。
・1台のパソコンを複数のネットワークに接続させるため、そのパソコンがウイルスに冒されてしまった場合つながっている全てのネットワークにウイルスがばらまかれる可能性がある。
・セキュリティ確保のため使用するパソコンにてネットワーク間通信を行う動作(フォワーディング)や通信を中継する動作(プロキシ)等は行わないようにする。準備
まずはINTELの
ドライバーおよびソフトウェアから 802.1q 用のドライバをダウンロードしてきましょう。
ドライバのインストール
pro2kxp.exeを実行します。
[I accept the terms in the licence agreement] を選択し、Nextを押下。
保存するフォルダを選択します。特に必要なければそままNextを押下。
Install Softywareを押下。
あとは自動でインストールが終了するはずです。
追記
Windows 8用のドライバはダウンロード Windows8* 用インテル®ネットワーク・アダプター・ドライバーからダウンロード可能です。
Windows 10での802.1qサポートは、2016年8月時点では未サポートのようです。
ダウンロード インテル® Windows® 10 用ネットワーク・アダプター・ドライバー
VLANの設定
【スタート】-【プログラム】-【Intel Network Adapters】-【Intel PROSet for Wired Connections】を起動します。
メニューの【Action】-【add VLAN】を押下。
ID欄にはVLAN IDを、Name欄にはVLAN名を入力し【OK】を選択。
この作業をVLAN数分実施します。
最後に【OK】を押下すれば完了です。
IPアドレスの設定
IPアドレスの設定は通常のWindowsでアドレスを設定するのと同様に、ネットワークのプロパティを開くと各VLANごとにアドレスを設定できますのでそこで設定すればOKです。
ただし注意点として、各VLANごとにデフォルトゲートウェイは設定しないこと。
全てのVLANにデフォルトゲートウェイを設定してしまうと予期しない通信が発生してしまう可能性があります。
各VLANごとにスタティックでルーティングを設定するようにしましょう。
ちなみにWindowsでのスタティックルートの設定はコマンドプロンプトを立ち上げて、以下のようなコマンドを入力すればOKです。
route add 157.0.0.0 mask 255.0.0.0 157.55.80.1 宛先 サブネット ゲートウェイ
ただしこのままだとパソコンの電源を落としてしまうと、せっかくの設定も消えてしまいます。
そこで電源を落としても記憶させておくために -p オプションを使用します。
route add -p 157.0.0.0 mask 255.0.0.0 157.55.80.1 宛先 サブネット ゲートウェイ
ルーティングの確認コマンドは以下の通り
route print以下のコマンドでも同様の結果が表示されます。
netstat -r以上
関連記事
メールマガジン
ネットワ-ク初心者のみなさま。
ネットワークの基礎知識を疎かにすることは
大変危険です!!
「初心者にも理解できるネットワーク技術」
これを読めばネットワークの基礎が分かる!!
ネットワーク関連の仕事に就きたいとお考えの学生の方や、ネットワークに興味があって転職を考えている社会人の方、まずは登録してみてください。
もちろん無料です!!
↓メールマガジン購読はこちら↓