ネットワークエンジニアを目指して・TCP/UDP - IPv6 アドレスフォーマットプレフィックス

アドレスフォーマットプレフィックス

IPv6 アドレスのうち、先頭のビットは IPv6 アドレスのタイプを
識別することが出来ます。

例えば、グローバルアドレスの場合は、最初の 3 ビットが
「001」
の場合に、そのアドレスはグローバルアドレスである
ということが分かります。

以下に現在割り当てられている、予約済みのプレフィックスと、
特殊アドレス(リンクローカルアドレスやマルチキャストアドレス)の
一覧を記載します。

 


※1:サイトローカルユニキャスト用に割り当てられていた空間

最新のアドレス割り当てについては以下の URL をチェックしてみてください。

http://www.iana.org/assignments/ipv6-address-space

ちなみに、ユニキャストアドレスとマルチキャストアドレスは
プレフィックスを確認することで区別
することができます。

ユニキャストアドレスは先頭のプレフィックスが「001」で、
マルチキャストアドレスの場合は先頭から「1111 1111」となります。

しかし、エニーキャストアドレスはユニキャストアドレスの空間から
割り当てられるので、プレフィックスを見ただけでは
判別することができません

 

階層的なアドレス管理

続いて、グローバル IPv6 アドレスの割り当てについて見ていきましょう。

IPv6 の管理はICANN(Internet Corporation for Assigned Names and
Numbers)
というインターネット上で利用されるアドレス資源
(IPアドレス、ドメイン名、プロトコル番号など)の標準化や
割り当てを行なっている組織を最上位として、
以下のような管理そしてで成り立っています。

 

 

ICANN の下には、RIR(Regional Internet Registry)と呼ばれる
世界各地域のIPアドレス割り当て業務を行う組織があり、
現在は以下の 5つの組織があります。

  • ARIN(American Registry for Internet Numbers)
  • RIP NCC(Reseaux IP Europeens Network Coordination Centre)
  • APNIC(Asia Pacific Network Information Center)
  • LACNIC(Latin American and Caribbean Internet Address Registry)
  • AfriNIC(African Network Information Center)

RIR の下には、国別に組織された、NIR(National Internet Registry)
と呼ばれる RIR から受けた IPv6 アドレスの割り当てを
LIR(Local Internet Registry)へ割り振りを行う組織があります。

NIR は日本では JPNIC が当てはまります。

その下にはLIR(Local Internet Registry)と呼ばれる組織があり、
一般的に ISP や企業などのエンドユーザが該当します。

IPv4 アドレスは、特殊な要件を満たせばエンドユーザーが RIR や NIR
から直接アドレスを割り当ててもらうこともできますが、
IPv6 アドレスでは、事業者による経路集約を有効かするという
思想のため、エンドユーザが直接 RIR や NIR からアドレスの割り当てを
実施してはいけないことになっています。

そのため、IPv6 の割り当てを行うためには、エンドユーザーが
接続する通信サービスの提供者から割り当てを受ける必要があります。

つまり、ISP を変更した場合には、IPv6 の再割り当てが
必要になるわけです。

このようにアドレスの階層化を徹底することで、経路集約を効率よく
行うことができ、ルーティングの負荷軽減を図っているのです。

 

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