IPv6 アドレスを割り当てる方法には、以下のような方法があります。
○Static で割り当て
Static な割り当て方法は、まさにそのままで手動で IPv6 アドレスを
割り振る方法です。
○DHCPを使ってのステートフルなアドレス設定
IPv4 の DHCP と同様に DHCP サーバから IPv6 アドレスをもらう方法です。
○NDP を利用したステートレスなアドレス設定
リンクローカル・ユニキャストアドレスの割り当てをMACアドレスを
利用して自動的に割り当てられることを解説しました。
また、今回解説する NDP を利用したグローバル・ユニキャストアドレスの
割り当てもステートレスなアドレス割り当てになります。
これらのアドレス割り当て方法のことを、
ステートレス・アドレス・オートコンフィグレーション(Stateless Address Autoconfiguration)
と呼びます。
さてそれでは、実際に NDP を利用してグローバル・ユニキャストアドレスを 割り当てていく手順を見ていきましょう。
ノードにリンクローカル・ユニキャストアドレスが割り当てられると、
制御用の IPv6 通信が可能になります。
まず、ノードはリンク上のルータに対して「ルータ要請パケット
(RS:Router Solicitation) 」を送信します。
RS パケットフォーマットは以下の通り
RS パケットの場合、Type フィールドは「133」になります。
当然、ルータの IPv6 アドレスは知らないので、マルチキャストで
送信します。
ルータがルータ要請パケットを受信すると、
「ルータ応答パケット (RA:Router Advertisement) 」を返信します。
RA パケットフォーマットは以下の通り
RA パケットの場合の Type フィールドは「134」になります。
ルータ要請パケットには、「IPv6ネットワーク・プレフィックス」の
情報が含まれていますので、この情報を取り出し、リンクローカル・
ユニキャストアドレスを作成した時と同じ方法でプレフィックスと
インタフェース ID を組み合わせてグローバル・ユニキャストアドレスを
作成します。
最後に、リンク内に重複した IPv アドレスが存在しないかを確認し、
使われていないことを確認した後に、正式にインタフェースに
割り当てが行われます。
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