通常パケットが送信元から宛先まで送られる際にさまざまな通信回線(リンク)を経由することになります。
それはイーサネットだったりFDDIであったりATMであったりさまざまです。
この通信回線、いわゆるリンクごとに転送可能な最大データ長(MTU : Maximum Transmission Unit、最大転送単位)が決められており、場合によってはパケットを細かく分割しなければなりません。
例えば、ATMからイーサネットを経由して通信を行う場合、ATMのMTUは9180オクテットですがイーサネットのMTUはそれよりも小さい1500オクテットとなります。
この場合、経路の途中でパケット長よりもMTUが小さいリンクを通過しなければならなくなります。
こういった状況に対応するためIPではパケットの分割化処理(フラグメンテーション)を行うことができます。
フラグメンテーションとはパケットを複数のパケットに分割することにより1つのパケットサイズを小さくする機能です。
分割された複数のパケットが宛先に到着すると、宛先のノードはそれを1つのパケットまとめる処理を行い上位層に渡します。
OSI参照モデルのネットワーク層(IP)でこのような処理を行うことができるので、さまざまな種類のデータリンクに左右されることなく利用することができるわけです。
ただこのフラグメンテーションを行うことでいくつか問題が出てきます。その問題を解決する手段としてPath MTU discoveryという機能があります。Path MTU discoveryの説明へ→
主な通信回線のMTU一覧を以下に示します。
データリンク | 最大MTU | Total Length |
IPの最大MTU | 65535 | - |
Hyperchannel | 65535 | |
16Mbps IBM TokenRing | 17914 | 17958 |
IP Over ATM | 9180 | |
4Mbps IEEE802.5 TokenRing | 4464 | 4508 |
FDDI | 4352 | 4500 |
Ethernet | 1500 | 1514 |
IEEE 802.3 Ethernet | 1492 | 1514 |
IP最小MTU | 64 | - |
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