今回はRIPのルーティングテーブルのやり取りについて見ていきましょう。
何度も繰り返していますが、RIPは「ディスタンスベクタ型」のプロトコル
です。
「ディスタンスベクタ型」の解説は以前しましたが、だいぶ間が空いてしま
いましたので、バックナンバーを復習してから読むことをおすすめします。
■ □ ■
RIPが動作しているルータが、ルーティングテーブルをやり取りする手順は
以下の通りです。
最初ルータはコネクテッド(Connected)※1経路しかネットワークを知り
ません。
(※1 ルータのインタフェースに設定されたネットワークのこと。
つまりルータが直接接続しているネットワークのことですね。)
そこで自身のコネクテッドのネットワークを隣接ルータへ送信します。
送信されるテーブルは以下の2つです。
ネットワーク 宛先 メトリック
172.16.1.0/24 172.16.1.2 0
192.168.1.0/24 172.16.1.2 0
受け取ったRTBはまず、受信したテーブルのメトリックに1を加算します。
つまり受け取った時点では以下のテーブルになります。
ネットワーク 宛先 メトリック
172.16.1.0/24 172.16.1.2 1
192.168.1.0/24 172.16.1.2 1
RTBではすでに、以下の2つのテーブルを持っています。
ネットワーク 宛先 メトリック
172.16.1.0/24 コネクテッド 0
172.16.2.0/24 コネクテッド 0
よく見ると、重複しているネットワークがありますね。
「172.16.1.0/24」が重複しています。
この時、RIPはどのようにネットワークを選択するのでしょうか?
そうです、ディスタンスベクタなルーティングプロトコルは、
「自分が知っているネットワークでも、メトリック(距離)が短い場合」
自身のルーティングテーブルに取り込むのでしたよね。
ですから、「172.16.1.0/24」は取り込まずに、「192.168.1.0/24」のみ取
り込みます。
長くなりそうなのでRIPでのルーティングテーブルのやり取りについては2回に分けて解説します。
□ RIPでのルーティングテーブルのやり取り(2)
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