イーサネットの世界は一本の物理的な伝送路を複数のノードで共有しな ければならないので、データを流すノードは常に1台のみに制御するしくみです。(共有メディア方式)
あるノードが通信中であれば、そのノード以外のノードは通信をすることが出来ません。
このようなイーサネットで使用されている伝送路内の通信制御を行う仕組みをCSMA/CD方式といいます。
CSMA/CDとは Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection の略で簡単に言うと「キャリアを検知して見つからなければ送信を開始し、尚かつ送信中に衝突が無いかを監視する」というルールです。
CSMA/CD方式は、イーサネットで使用されているとても重要な技術です。
それでは実際にCSMA/CD方式の動作を見てみましょう。
以上のように一本の伝送路の多数のノードが共有している場合でも宛先へデータを送ることが可能なわけです。
これがCSMA/CD方式の動作になります。
この方式はイーサネットが規格化されて今日まで約20年使われてきています。
ネットワークという時代の流れが速い世界において20年も使われ続けているということからも 非常にすぐれた方式であるといえるのではないでしょうか。
しかし近年、通信速度の高速化とセグメントごとのノードの増加に伴い、イーサネットで使用されてきたCSMA/CD方式での衝突の検知では対応できなくなっています。
このような状況から現在はCSMA/CD通信ではなく全二重通信が主流になっています。
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