続いて実際のルーティングの動作について見ていきましょう。
図のように2台のルータが接続されている構成があったとしましょう。
192.168.1.0/24のネットワークから172.16.1.0/24への通信があった場合、
172.16.1.0/24宛のパケットがルータのインターフェースで受け取られると、
受け取ったルータはまず目的地のIPアドレスをチェックします。
ルータは受け取ったIPアドレスを
「どのインタフェースから」
「どこへ送信しなければいけないのか」
を決めなければいけませんね。
そこでルータは自身に経路情報(ルーティングテーブル)を持っていて、こ
の経路情報(ルーティングテーブル)を参照して宛先を決めています。
自身のIPアドレスではない場合(目的地が自ルータではない場合)、自身の
経路情報(ルーティングテーブル)に目的地のIPアドレスがあるかどうか
チェックします。
経路情報にIPアドレスがあった場合、該当する宛先デバイスへパケットを送
信します。
もし経路情報に該当のエントリを見つけることが出来なかった場合、ルータ
はそのパケットをDrop(破棄)します。
以上がルーティングの基本動作になります。
目的地までにルータを複数超えて行く場合は、中継するすべてのルータでホッ
プバイホップ(1つ1つ順々に)でルーティングをしていきます。
つまりすべてのルータで目的地のネットワークに対する経路情報を知ってい
なければいけません。
ちなみに宛先が自身と同じネットワークだった場合は、ルータを経由するわ
けではなく、直接相手にパケットを送ります。
ルーティングの例えに、「電車の路線図」がよく使われます。
知らない町に電車で行くときに、駅で必ず確認するのが路線図ですよね。
路線図を確認して目的の町に行くための最短経路を探すわけです。
つまり、駅が「ルータ」で、電車の路線図が「ルーティングテーブル」、
そしてあなたが「IPパケット」なわけです。
そう考えると何となくイメージがつきますよね。
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