さてさて、PC-AからPC-B(192.168.2.2)へのパケットは192.168.0.1へ送信
することは分かりました。(デフォルトゲートウェイ参照)
じゃあ早速192.168.0.1へ送信しましょうそうしましょうってちょっと待っ
て下さい。
宛先IPアドレスは「192.168.0.1」ですね。でも実際にパケットを運ぶ時に必
要なのってIPアドレス以外にも必要ですよね。
そ~です。送信元と宛先のMACアドレスですよね。
つまりレイヤ2の世界ってわけ。
まず送信元のMACアドレスですが、これは当然PC-AのMACアドレス、つまり自
分自身ですからすぐに分かりますよね。
さてそれじゃあIPアドレス「192.168.0.1」のMACアドレスって何なのよって
なことになるわけですね。
つまり「IPアドレス」から「MACアドレス」を得る方法ですね。
この「IPアドレス」から「MACアドレス」を得る際に使われるプロトコルを、
ARP(Address Resolution Protocol)
といいます。
このARPを使うことによって、PC-Aは「192.168.0.1」のMACアドレスを知る
ことが出来ます。
それではここでちょっと「パケットが宛先に届くまでの流れ」の話から脱線
して「ARP」について解説していくことにしましょう。
ARPは、「IPアドレス」から「MACアドレス」を得て、自身にその対応表を作
成します。
通信を行う場合、コンピュータは自身の「IPアドレス」と「MACアドレス」
の対応表を見て宛先のMACアドレスを特定します。
そしてもし対応表に該当するIPアドレスが無かった場合、コンピュータはARP
を使用してMACアドレス情報を得るのです。
このIPアドレス」と「MACアドレス」の対応表を
ARPテーブル
といいます。
それではちょっとWindowsのARPテーブルを覗いてみましょう。
WindowsでARPテーブルを見るには、コマンドプロンプトで、
「arp -a」
と入力します。
表示結果は以下のようになります。
------------------------------------------------------
C:\>arp -a
Interface: 192.168.1.150 on Interface 0x2
Internet Address Physical Address Type
192.168.1.1 00-11-22-33-44-55 dynamic
192.168.1.152 00-66-77-88-99-00 dynamic
------------------------------------------------------
表示部分の Internet Address がIPアドレスで、Physical Addressが
そのIPアドレスに対するMACアドレスを表しています。
最後の Type に表示されている dynamic は、このエントリを自動で取得し
たことを表しています。
dynamic の他にstatic があり、これはその名の通り管理者が手動で設定し
たarpエントリだということを表しています。
基本的にARPテーブルの更新や追加はOSが自動で行ってくれるので、普段は
意識することは全くありません。
次回はARPの動作について解説していきます。
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