前回はルータの基本的な動作について解説しました。
今回はもう少し複雑な場合の、ルータの動作について見ていきたいと思います。
RTAのルーティングテーブルが以下のような場合を考えてみましょう。
新しいルータRTEをRTAと接続し、RTAのルーティングテーブルにデフォルト
ルートを設定しました。
さてこの場合、PC-B(192.168.2.2)へのパケットはどちらを選択するのでしょ
う?
一見するとRTEを経由した方が、経由するルータが1台少なくなるしRTE経由
を選択するんじゃあないのなんて思った方。残念ながらそれは間違いです。
それはなぜか?
もう一度ルーティングの動作を思い出して下さい。
ルータはパケットをルーティングする際に、ネットワークアドレスのそ
れに対するネクストホップにパケットを送り出します。
つまり経由するルータの数なんてまったく気にしていないのです。
※もちろんルーティングテーブルのメトリック値を適切に設定すれば、近道
を通ることも可能ですし、後ほど解説するダイナミックルーティングを使
用すれば適切な経路選択が可能になります。
今回はルーティング基本動作を理解して頂く関係でメトリック値を全て同
一の条件で解説しています。
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