前回はルーティングの選択基準について解説しました。
ちょっとで簡単におさらい。
RTAのルーティングテーブルが以下のような場合、図のように新しい
ルータRTEをRTAと接続し、RTAのルーティングテーブルにデフォルト
ルートを設定しました。
さてこの場合、PC-B(192.168.2.2)へのパケットは、経由するルータの数は
気にしないので、RTBを経由します。
それはなぜか?
ルーティングの動作は、
ルータはパケットをルーティングする際に、ネットワークアドレスのそ
れに対するネクストホップにパケットを送り出します。
つまり経由するルータの数なんてまったく気にしていないってことでしたね。
ここまでが前回のおさらい。
さて今回はロンゲストマッチについて解説していきます。
「ルータはどっちが近道かなんて考えないということは分かりましたよ」
「でもRTAのルーティングテーブルにはRTE向けにデフォルトルートが設定されているよ」
「このデフォルトルートを選択してRTEにパケットを投げることはないの?」
なるほど確かにRTAにはデフォルトルートがあるよね。
ではPC-B(192.168.2.2)へのパケットは、デフォルトルートを選択してRTE
経由を選択するのか?
残念ながらそれも答えは NO です。
ルーティングテーブルから宛先を選択するとき、宛先が複数ある場合、通常
プレフィックス長が長い方のネットワークアドレスを選択します。
この規則のことを「ロンゲストマッチ(longest match:最長一致)」と呼び
ます。
今回の場合もRTB向けのネットワークアドレスは192.168.2.0/24ですからプ
レフィックス長は 24 ですね。
対してRTE向けはデフォルトルートですから、プレフィックス長は 0 となり
ますので、プレフィックス長の長いRTB向けが選択されるわけです。
ちなみRTAのルーティングテーブルが以下のような場合はどうなるでしょう?
この場合RTE向けのネットワークアドレスが192.168.2.2/32となっており、
プレフィックス長がRTB向けよりも長いため、RTE向けの経路を選択すること
になります。
このようにルーティングの最適経路のことを「ベストパス」と呼びます。
ベストパスの選択基準は以下の順番で選定し決定されます。
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