まずはこちらの構成を見てください。
この構成で PC-A,PC-B,PC-C それぞれが通信出来るようにしたいとした場合、
当然各ルータにルーティングテーブルが必要になります。
ここで、
「このルーティングテーブルってのはどうやって作られるの?」
って疑問が沸きますよね?
このルーティングテーブルを作成する方法には大きく分けて2つの方法があ
ります。
今回はそのうちの1つ、「スタティックルーティング」について説明してい
きます。
スタティックルーティング(static routing)とは、Static(静止した、静的な)
という意味からも分かるように、
「すべての宛先に対する経路情報を、ルータが静的に持っている」
ような方法をスタティックルーティング(static routing)と呼びます。
つまりルーティングテーブルをあらかじめ人間が設定してあげるわけです。
もちろんネットワーク全体をすべてスタティックルーティングで構成するの
であれば、すべてのルータでルーティングの設定をする必要があります。
スタティックルーティングの良いところは何といっても、ネットワーク管理
者の思い通りにルーティングを決めることが出来る点です。
それではそれぞれのルータにルーティングテーブルを設定してみましょう。
まずRTAですが、RTAからPC-B,PC-Cへのネットワークへ行きたい時はRTBへ行
けば良いですね。
そこで以下のように2つのルーティングテーブルを設定します。
続いてRTCですが、RTCからPC-A,PC-Bへのネットワークへ行きたい時はRTBへ
行けば良いですね。
そこで以下のように2つのルーティングテーブルを設定します。
最後にRTBですが、RTBからPC-AへのネットワークへはRTAへ、PC-Cへのネット
ワークにはRTCへ行けばよいので、以下のようにルーティングテーブルを設
定します。
以上の設定で全PC間の通信が可能になります。
このように管理者の思い通りにルーティングを設定できるのが、スタティッ
クルーティングの利点でもあるのですが、これが逆に欠点でもあるのです。
そこで次回はスタティックルーティングの欠点について書いていきます。
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