ICMPヘッダの共通ヘッダについて説明しましたので、
今回は各タイプごとのヘッダについて見ていきましょう。
前から4バイトまでを「ICMP共通ヘッダ」といい、
すべてのICMPタイプ共通のヘッダになります。
そして最後の「各タイプごとのヘッダ」は、
ICMPタイプごとに個別のヘッダ情報が付与されます。
各タイプごとのヘッダについては、タイプごとにそれぞれ違ってきます。
ここでは、「タイプ 8 :エコー要求(Echo Request)」について
見ていきましょう。
「タイプ 8 :エコー要求(Echo Request)」のICMPヘッダは
以下のようになります。
○ID番号(2バイト)
Pingコマンドを実行するごとに、異なる識別番号がセットされる。
WindowsでPingコマンドを実行すると、デフォルトで4回の
Pingが実行されます。
この4回のPingはすべて同じ番号がセットされます。
さらにもう1つコマンドプロンプトを立ち上げて、
Pingを実行した場合、異なるID番号が付与されます。
こうすることで、宛先からの応答パケットがどのPingコマンドから
送られたものなのかを識別することができるわけです。
○シーケンス番号(2バイト)
1台のPCで複数のPingコマンドを実行した場合、
何番目に送信した要求パケットに対する応答パケットなのかを
識別するために使用されるフィールドです。
シーケンス番号は、送信されるパケットごとに異なる番号が付与されます。
ICMPでは、「ID番号」と「シーケンス番号」を使用することで
要求パケットと応答パケットとの対応付けを行うのですね。
○チェックサム(2バイト)
最後のチェックサムフィールドではエラーチェックを行うための
チェックサムとして定義されています。
以上がICMPヘッダの解説です。
さらに深く知りたいという方は、RFCを読んでみるのもいいかもしれません。
□RFC792
http://rfc.net/rfc792.html
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