Pingによるトラブルシューティング 断末魔の恐怖 発生編

トラブル発生!!

A商事に勤めるTくんは今年28歳。
社内のネットワーク管理者としても頼れる存在になってきており、
いつも忙しく働いていました。

その日もTくんは、いつものように9時10分に会社に出社してきました。
いつもの守衛さんにいつもの顔ぶれ。いつもと変わらない一日が
始まろうとしていました。

でもねぇ、そんな平和なときにこそ悲劇は突然やってくるものなのです…

 

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その日はいつになくトラブルもなく、Tくんはネットワーク構成図の整備やら
次期ネットワークの検討の洗い出しなんかをこなし午前中の業務は
終了しました。

あぁ今日は仕事が進んだねぇ。
午後は午前中の続きでもやりましょうかねぇなんてのんきに昼食を 
食べたんですが…

その日の午後になって、今までぴくりとも動かなかった机の電話が
けたたましく鳴りだした。

いったいなんだろねぇとTくんはいつものように電話に出てみると…

「はぁい、情報システム部のTですがぁ」

「おっ…おっ…おまえ何のんきに出てるんじゃあ~い!!」

何とそれは社内でも何かと口うるさいことで有名な資材部の
S課長ではありませんか!!

「おいおまえ!!うちの部署のパソコンがなんかおかしいぞぉ!!」

S課長は電話口からつばが飛んできそうなほど、すごい剣幕でまくし立てた。
でもなんかおかしいだけでは、何がどうおかしいんだか
さっぱり検討がつきません。
とにかくTくんは、どんな事象が起きているのかを聞き出そうとしました。

「何がおかしいって、とにかくおかしいんじゃい!!さっさと来んかい!!」

「いっ…いやSさん、おかしいというのはSさんのパソコンが
立ち上がらないってことですか?」

「おっまえも分からんヤツだなぁ~!!とにかくさっさと来い!!」

なんだかなぁ~まったく、Sさんには困ったもんだよ。
どうせSさんのことだからパソコンがフリーズした程度でしょうよ。

とにかくこりゃ資材部に行ってちゃっちゃと直しちゃった方が早いねって
ことでS課長との会話もほどほどに資材部に向かいました。

さてTくんが資材部に来てみると、何だか資材部の方々がてんわわんやと
騒いでいます。

近くにいた若い社員に聞いてみると、どうやら資材部の全てのパソコンが
社内サーバに繋がったり繋がらなかったり
しているとのこと。

ネットワーク管理者である私を見つけるやいなや、こりゃ幸いにと
サーバのレスポンスが悪いだのこれじゃあ仕事にならないだのと
不満をぶちまけてきました。

てっきりS課長のパソコンの機嫌が悪い程度かと思っていたのですが、
どうやらただごとではなくなってきました。

とにかくこのままでは資材部が仕事になりません。とにかく何とかせねば!!

 

      @             @              @

自席に戻ったTくん。
まずはネットワーク構成図を引っ張り出しました。

 

Ping

そうそう、確か資材部では主に社内サーバにあるデータベースにアクセスし、
読み込みと書き込みを行うのにパソコンを使っているんです。
データベースサーバにアクセスする部門は資材部だけだし、まず疑ってかかると
すればデータベースサーバが過負荷になっているのだろうか?

そこでTくんは早速、データベースを管理している業務部門に調査を依頼しました。

業務部門からの回答は、データベースサーバの負荷も処理もまったく
問題なしとのこと。
う~ん。こりゃますますネットワークのどこかで何かが起こっている…

 解決編へつづく…

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