WFQ はトラフィックフローごとに動的にキューを作成して、
フローごとに輻輳制御を行う方式です。
プライオリティ・キューイングやカスタム・キューイングは、
手動でキューの振り分けを行っていましたが、WFQ は動的に
キューを作成し、「IP Precedence」を基に優先度を付けて
送信します。
「IP Precedence」については別途解説します。
ここで書いているフローとはエンド - エンド間の
アプリケーション通信のことで、以下のように 4 つの
組み合わせで識別されます。
WFQ の動作は意外とややこしいので、じっくりと解説していきます。
WFQ は FQ(Fair Queue)に重み付け(Weighted)をしてパケットを
送信する動作です。
そこで、まずは FQ の動作から解説していきましょう。
FQ はパケットにシーケンス番号を付与し、シーケンス番号の小さい
パケットから送信する動作をします。
シーケンス番号はルータが内部的に計算して付与する番号で、
以下の式でシーケンス番号が決められています。
非activeフロー = ラウンド番号 + パケット長
activeフロー = そのフローの最大シーケンス番号 + パケット長
activeフローと非activeフローの意味は以下の通りです。
以上を踏まえて図にしてみると以下のようになります。
QoSとは
QoSの基本
QoS - クラス分類とマーキング
クラス分類とマーキングについて学んでいきましょう
QoS - それぞれの機能
QoSの3つの基本機能について
QoS - 輻輳制御 (Queueing)
輻輳制御 (Queueing)についての解説
QoS - プライオリティ・キューイング(PQ)
プライオリティ・キューイングについての解説
QoS - カスタムキューイング(Custom queueing)
カスタム・キューイングについての解説
QoS - カスタムキューイング(Custom queueing)その2
カスタム・キューイングについての解説
QoS - WFQ(Weighted Fair Queue)その1
WFQ(Weighted Fair Queue)についての解説
QoS - WFQ(Weighted Fair Queue)その2
WFQ(Weighted Fair Queue)についての解説
QoS - IP Precedence
IP Precedenceについての解説
QoS - DSCP
DSCPについての解説
QoS - CBWFQ
CBWFQについての解説
QoS - LLQ (Low Latencey Queuing)
LLQについての解説
QoS - WRED(Weighted Random Early Detection)
WREDについての解説
QoS - ポリシングとシェーピング
ポリシングとシェーピングについての解説
QoS - GTS(Generic Traffic Shaping)
GTSについての解説
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