ここまでRIPについて説明してきました。
「なんだか動作も分かりやすくて簡単ジャン!!」
なんて思った方もいるのではないでしょうか。
しかしその簡単な動作原理であるが故に、欠点も存在しちゃうんです。
今回はRIPの代表的な欠点について、解説します。
RIPが最適経路を選択するポイントは、
HOP数(経由するルータ数)でしたよね。
「経由するルータ数が少なければ少ないほど近いはずだ」
という前提のもと最適経路を選択しているわけです。
でもここでよく考えてみますと、
「実は経由するルータ数が多くても回線の帯域が大きい経路であれば、
そっちの方が最適なんじゃあ…?」
まさしくその通り。
HOP数が2で、回線帯域が100Mbpsの経路と、
HOP数が1で1Mbpsの帯域では絶対的に帯域が100Mbpsの経路の方が
最適ですよね。
しかし残念ながらRIPはHOP数の少ない帯域が1Mbpsの経路を
選んでしまいます。
あまり効率が良くないですよね。
以前にも書きましたが、RIPのメトリックはホップ数を使用していて、
最大でも16までという制限があります。
16ホップ目は「不到達」を意味するので、実際には15ホップまでの
ネットワークしか通用しないのです。
またRIPを使用しているルータは、自身が持っている全ての経路情報を、
30秒おきに隣接ルータに送信しています。
当然ネットワークの規模が大きくなれば、経路情報も大きくなり、
流れるトラフィックも大きくなりますよね。
低帯域の回線を使用していれば、RIPのルーティング交換のトラフィックだけで
回線を圧迫するなんてことにもなりかねません。
あまり効率が良くないですよねぇ。
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