RIPの最大の欠点として、
「RIPはネットマスクを伝えることが出来ない」
という欠点があります。
「ネットマスクを伝えられないってどういうこと?」
「ネットマスクを伝えないと、どんな欠点があるの?」
これについてはもう少し詳しく解説していきましょう。
まず「クラスフル」と「クラスレス」という言葉について
解説していきましょう。
・クラスフル
クラスAやクラスB,Cってのは知ってますよね。
アドレスクラス(address class)という概念のこと。
もし、忘れちゃったなんて方は インターネットワーキング -アドレスクラス- をチェック!!
先頭から4ビットまでのビット列の組み合わせによって
どこまでがネットワークアドレスで、どこからがホストアドレスなのかが
判断できます。
このアドレスクラス(address class)を使用した概念のことを
「クラスフル」と言います。
・クラスレス
クラスレスとは「ネットマスク」の情報も扱える概念のこと。
ネットマスクを利用すると、アドレスクラスごとのホストアドレスの
範囲をさらに細かく分割することができます。
そのためIPアドレスの無駄が無くなるわけですね。
クラスフルとクラスレスについて理解したところで、
本題のRIPはネットマスクを伝えることが出来ないとはどういう事か
について見ていきましょう。
RIPは隣接するルータに自身のルーティングテーブルを広告するときに、
以下の情報を送ります。
そうです、RIPでやり取りする情報の中にはネットマスクを記述する情報が
ないのです。
そこでRIPでは、受け取ったアドレスを以下のような順番で判断します。
1.ホストアドレスかどうか
2.知っているサブネットマスクを適用できるか
ルータに設定されているIPアドレスが属している
ナチュラルマスクのネットワークは、ナチュラルマスクではなく、
ルータに設定されたネットマスクでサブネッティングされる。
3.ナチュラルマスクのマスクとして判断
ルータに設定されているIPアドレスが属している
ナチュラルマスクのネットワーク以外は、
すべてナチュラルマスクとして扱う。
4.どれも当てはまらなければデフォルトルート
以下の図のようにRTAとRTBがそれぞれ24ビットマスクのアドレスを
RTCへ広告した場合、
RTCは、受け取ったアドレスがルータに設定されているIPアドレスが
属しているナチュラルマスクですから、ナチュラルマスクではなく、
ルータに設定されたネットマスクでサブネッティングされます。
RIPにはこのようにサブネットを扱えないという欠点があるため、
ネットワークを構築する際は、ネットワーク内でサブネットの大きさを
同じにしておく考慮が必要になります。
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