この章では5つのプロセス(立上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結)についての概要を解説し、3-3章以降でそれぞれのプロセス群についての解説を行っていきます。
ここで重要な点は、5つのプロセス群は明確な依存関係があり、それぞれのプロジェクトにおいて同じ順序で実行されるということ。
また、プロセス間には相互作用が存在し、プロセスが繰り返し実行されながら進んでいくということです。
全体的なプロセス・フロー図を以下に示します。
プロセス群間の相互作用の概要と、ステークホルダー間の関わりについても書かれています。
続いて、42のプロセスと5つのプロセス群、9つの知識エリアの関係を表にした「プロセス・マップ」を以下に示します。
何度も書きますが、このプロセス・マップはPMP資格取得を目指す上では非常に重要です。
必ず丸暗記しておきましょう。
私はの覚え方は、実行プロセス群と監視・コントロール・プロセス群に着目して以下のように覚えました。
- 実行プロセス群にプロセスを持たない知識エリア
「スコープ」「タイム」「コスト」「リスク」 - 監視・コントロール・プロセス群にプロセスを持たない知識エリア
「人的資源」
表に記載している、42のプロセスには、それぞれ「インプット」「ツールと技法」「アウトプット」が定義されています。
「インプット」「ツールと技法」「アウトプット」についての詳細は、4章以降の各知識エリアごとの解説で書きますので、ここでは簡単にそれぞれの役割を記載しておきます。
インプット
該当のプロセスで使用する情報や要素成果物を定義する。
そのプロセスでインプットであるものが、他のプロセスではアウトプットになるものもある。
ツールと技法
該当のプロセスで使用するツールや技法を定義する。
アウトプット
該当のプロセスで作成された要素成果物。
そのプロセスでアウトプットであるものが、他のプロセスでインプットになるものもある。