仮想化の普及でIPレイヤーでも色々と変化が起きている
最近は仮想化の普及で、IPレイヤーでも色々と変化が起きているようです。
先日のVMworldでは、VXLANという機能について発表がありましたし、CiscoではOTVやLISPといった仮想化を考慮したプロトコルを開発し、すでに実装も進んでいます。
OTVとは
OTV (Overlay Transport Virtualization)とは、ロケーションが異なる場所であっても、IPのリーチャビリティさえあればL2レベルの通信を可能にする技術。
IPアドレスではなく、MACアドレスを使ってルーティングを行うのが特徴。
以下の動画が分かりやすいです。
LISPとは
LISP(Locator/ID Separation Protocol)とは、IETFで検討されているプロトコルで、IPアドレスを、Endpoint Identifier(EID)と Routing Locator(RLOC)という2つに分けるプロトコル。
詳細な動作は、あきみちさんが非常にわかりやすく説明してくれています。
Geekなぺーじ : 長野の空を飛ぶLISP実験
LISPとvMotionを組み合わせることで、IPリーチャビリティが確保されている離れた場所間でvMotionも可能のようです。
VXLAN
VXLAN(Virtual eXtensible Local Area Network)とは、レイヤ3ネットワークの上にレイヤ2をオーバーレイする技術。
VXLANについては、以下の記事が分かりやすいです。
新たなクラウドネットワーキング規格、「VXLAN」とは - @IT
OSI7階層モデルが絶対的な意味を持っている時代は終わりを告げ、レイヤーの垣根がどんどん低くなっています。