米国のケーブルテレビ会社のCablevisionがWi-Fiのみを利用した音声通話サービスを開始
The all-WiFi Freewheel experience.
via:WiFi Smartphone with unlimited data, calling, and texting | Freewheel
米国のケーブルテレビ会社のCablevisionがWi-Fiのみを利用した通話、データ通信、テキストメッセージングサービス「Freewheel」を2015年2月6日に開始しました。
Freewheel, Cablevision’s Wi-Fi-only phone service, goes on sale – CNET
料金はケーブルテレビ契約者は月下区10ドル、未契約者は月額30ドルの月額固定で、Wi-Fiのみを使った通話、データ通信、テキストメッセージングサービスになります。
さらに、サービスに対応したモトローラの「Moto G」を100ドルで購入可能とのこと。
Moto GはFreewheel用にカスタマイズされていて、Wi-Fiのみ利用可能でセルラーへの接続が出来ないようになっています。逆に現在110万ほどあるCablevisonのWi-Fiスポットに自動的に接続する機能が備わっています。
当然、ケーブルテレビ会社はモバイルネットワークを持っていないため、モバイルデバイスを使ったオンライン動画サービスに顧客を奪われている中で、少しでも顧客の流出を防ぐことが狙いと覆われます。
Wi-Fiはどうしても携帯の基地局とは違い、面でのエリアカバーは難しいため、完全に携帯電話の代替は難しいので、市場を奪い合うよりも2台目のデバイスとして共存していきそうなサービスに思えます。
今後、VoWiFi市場は盛り上がるのか?
もしこのサービスモデルが成功すれば、他のケーブルテレビ会社も似たようなサービスを展開していくことが予想されます。
そう言う意味でも、他のケーブルテレビ会社はサービスの行く末を注意深く見守っているんだろうと思います。
Ciscoが発表したVNI(Visual Networking Index)では、2017年にはVoWiFiがVoLTEのトラフィックを上回るという予想もしています。
記事によると、VoWiFIトラフィックは2017年には10.8ペタバイト、2019年には30ペタバイトに達し、全モバイルIP音声の53%がVoWiFiになるとのこと。