第一回メタップス人工知能セミナー参加メモ
メタップス人工知能セミナー「人工知能が変革するビッグデータ解析」に参加してきました。
【520席増枠】第一回メタップス人工知能セミナー: 「人工知能が変革するビッグデータ解析」 – metaps | Doorkeeper
以下個人的メモです。
「SNSとIoT(Internet of Things)が切り拓く,ビッグデータ2.0の世界」 (メタップス経営顧問 村上憲郎氏)
- ノートブックからタブレットPCへ
- ケータイからスマフォへ、合わせてモバイルインターネットへ
- モバイルインターネットはさらにスマートウオッチ、スマートメガネへ、さらにインプランタブルへ
- デジタルTVからスマートTVへ
スマートTVとは
レイヤー構造を持ったエコシステムである
- コンテンツレイヤー
- アプリレイヤー
- 物理レイヤー
- プラットフォームレイヤー
スマートグリッド
- 電力網と情報網が束ねられる
- 電力網に接続しているものは、すべてスマートグリッドに接続される
- スマートグリッドの情報網はインターネットなので、すべてインターネットに接続することになる
2018年には80億台のIoTデバイスが接続される
- IoTの第1のアプリは、電力見える化
- IoTの第2のアプリは、DR(デマンド・レスポンス)
- IoTの第3のアプリは、見守り?
- IoTの第4のアプリは、???
今後、大きなビジネスチャンスが眠っている
そのキーワードはビッグデータ
- ビッグデータ 1.0
まずは会社に眠っているデータを構文解析する - ビッグデータ 1.5
IoTから収集する膨大なデータ
SNSから収集できる膨大なデータ
匿名化技術により利用可能な膨大なデータ
Hadoopによる大慈母データの分散処理技術 - ビッグデータ 2.0
機械学習、ニューラルネットワーク
人となりも含めた人間全体の意味をとらえるのがビッグデータ 2.0
構文解析だけでなく、意味解析(セマンティクスアナリシス)が必要
アンドロイドへの2つの道
- インプランタブルからサイボーグへ
グーグルスマートアイ、グーグルスマートイヤ - 機会のスマート化からロボットへ
詳細は以下のPDFを参照。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/56/2/56_71/_pdf
「Deep Learningの先にある産業の姿」 (東京大学 松尾豊先生)
人工知能ってなぜできないのか?
- 脳は基本的に電気信号+化学変化
- 情報処理であれば、プログラムで実現できないはずがない
- それ以外で何か難しい要素は?
- 普通に科学的に合理的な人なら、できない理由が特にない
人工知能は3度目のブーム
- 第1次ブーム
探索木を使って迷路を解かせる - 第2次ブーム
スタンフォード大学で開発されたエキスパートシステム
IBMのWatson
昔は探索木を使っていたが、機械学習を活用している
膨大な棋譜データをインプットしている
人工知能の壁
機械学習の素性設計
フレーム問題
シンボルグラウンディング問題
ディープラーニング
AIにおける50年来のブレークスルー
ディープラーニングの登場で、画像認識技術が飛躍的に向上した。
エラー率が4%と、人間のエラー率が5%を下回るほど。
横顔と正面の顔の識別も可能になった
2億枚ほどの顔画像を使って学習させている
DL関連の海外企業の投資
- Baidu
DLの今後
画像の抽象化はほぼ完了し、現在は観測したデータ(センサーなど)の抽象化を研究中
人工知能は社会のサブシステムである
人工知能自体には目的がなく、目的は人間が与えてあげなければいけない
「可能世界ブラウザ:大規模社会データの先を見るためのエージェント・シミュレーション」 (東京大学 和泉潔先生)
株式やマーケティングのシミュレーションを行っている。
では儲かっているのか?というとそんなことはない。
ビッグデータで社会・経済を予測できるのか?
- 選挙予測も株式予測も、専門家には勝てていない
所詮過去のデータでしかない。
過去のデータをいくら集めても将来は予測できない。
可能世界ブラウザ
想定外の状況に対応するための社会シミュレーション
→想定外のリスクやチャンスを見つける
活用事例
- POSデータから、あるブランドの水が通常よりも5倍も売れるときの状況をシミュレーションから見つけ出す
- 株価のティック幅を変更する場合の影響についてシミュレーションから見つけ出す
「ゴール指向の測定によるデータに裏付けられたソフトウェア品質評価と改善」 ( 早稲田大学 鷲崎弘宜先生)
品質とは
あるものの特性または属性
ホーソン効果
「見られている」ことがもたらす効果。
工場における調光が生産性に与える影響を調べていたところ、「生産性に関する実験を行っている」ことが被験者に知らされていただけで、光が明るかろうが暗かろうが生産性が上がるという結果になった。
被験者は「見られている」と感じることによって「生産性の低い人間に見られたくない」という心理も働いて、実験条件によらず生産性が上がった。
ゴール指向のメトリクス定義
- GQMパラダイムの活用
まずGoalを設定し、そのための質問を考えて、メトリクスに落とし込む。
その際には出来るだけ多面的に物事を考えることが重要。
- 品質と改善にはデータによる裏付けが必要
- ただしメトリクスの落とし穴に注意
- 様々な活用事例
リクルート
コマツ
Yahoo - これからのSW開発ビッグデータ時代へ
プロジェクト・データの蓄積と活用
「ビッグデータ時代における、E-CommerceでのAI技術の活用」 (楽天株式会社 執行役員, 楽天技術研究所 所長 森正弥氏)
ECのトレンド
* ビッグデータ
* AI
AI(人工知能)とは
ビッグデータの潮流のなか、取得可能なデータ量や活用機会が増え、データを有効に活用する為のAI技術が注目されている。
ビッグデータ
リアルタイム性が高いデータの活用も増えてきている。
大量データの活用事例の共有が増えてきている。
楽天内も2007年からデータが爆発的に増えてきている。
さらに
我々はロングテールに進化している
2003年と2013年のコンクラーベの画像を見ると一目瞭然。
もはや、世界は繋がっている。
顧客も商品もロングテール
- 甲冑が6ヶ月先まで予約済み
- 干しいもが1分で完売
1億9千万の商材があり、世界は繋がっており、常識でははかれない。
このような背景で、各種AI技術活用が進みつつある。
もはや、AIしかマーケティング手段がない。
AI技術の活用
- レコメンデーション
- 自然言語処理
商品検索や機械翻訳で活用している。 - 有用なレビューのマイニング
ビッグデータ×自然言語処理 - 商品画像検索
画像認識技術の実装 - 音楽認識、音声認識
- 機械学習
季節や天候、曜日等を組み合わせて活用している