ITマネジメントの8つの大きな間違い
ITマネジメントの8つの大きな間違い
ITマネジメントの8つの大きな間違いという記事がありました。
Sure, nobody’s perfect. But for those in charge of enterprise technology, the fallout from a strategic gaffe, bad hire, or weak spine can be disastrous. Here’s how to avoid (or recover from) big-time IT leadership mistakes.
長文だったので超要約です。
ベンダーのロックイン
ベンダーは低価格と無限のサービスであなたの会社に入り込む。しかしいったんあなたを支配したら、彼らは決してあなたを話さない。
ほとんどのベンダーは自身のビジネスを拡大しようとし、深くあなたの会社に入り込み、IT資産と価格競争力をコントロールしてくる。
ベンダーロックインは悪いことでなく、同一ベンダーから製品を購入すると、スムーズなシステムの移行が可能になる。
データセンタを拡張するかのごとくクラウドを利用する
プライベートクラウドからパブリッククラウドに移行して始めて気付くのが、パブリッククラウドの信頼性の低さである。パブリッククラウドの稼働時間が99.999%と言われているのは、障害発生時の影響時間が短いから。クラッシュは意外に多く発生している。
そのためシステムをプライベートクラウドからパブリッククラウドに移行する際、システムを移行するだけではなく、考え方とアプローチも移行しなければ、パブリッククラウドを有益に使えない。
ビジネスケースをオーバーエンジニアリングする
大規模なIT投資を承認してもらうためには、さまざまな数字の集計や大量の資料の作成など、準備に何週間も費やすことになる。しかし実はCFOはそれらの数字はどれも信じておらず、提案を任せられるリーダーがいれば承認してしまうものである。
つまり、情熱的なリーダーの協力を得られなければ、どれだけオーバーエンジニアリングな準備をしても無駄に終わるだけである。
スキルレベルの低い人材の採用
企業の成功にはチームが必要だが、一人の無能な従業員が、すべてに悪い影響を与えてしまう。「IT管理者がもっとも大きな間違いを犯すのは、彼らよりも利口とはいえない人材を雇うことである。」
間違った人材を昇進させる
長く使えている従業員の努力に報いるために昇進させたり、部下に良い上司だと思われたいために昇進させることは会社にとって悪い影響しか与えない。また開発者は必ずしも管理者になりたいと思っているわけではないことも理解する必要がある。
いずれにしてもマネージャは社内候補者を賢明に選ぶ必要がある。
コアシステムにアジャイル手法を適用する
クラウドサービスが爆発的に増加し、ビジネス速度の要求が高まるにつれてアジャイル手法が導入され、CIOが組織のITの多くがコントロールできなくなってきている。
しかし企業のコアシステムにアジャイル手法を導入することは、悲惨な影響を及ぼすリスクがある。社内のコアシステムに必要なのはアジャイルではなく、強力で厳格な開発手法である。
言うのは簡単だが、ビジネス速度が要求され、かつ慎重に開発しなければならないという2つの要求を実現することは非常に困難で大きな課題でもある。
頻繁に「Yes」と言うこと
上司に対して技術イノベーションに「No」というと批判されてしまう。
クラウドストレージやSaaSソリューションなどのツールはチームに大きなメリットをもたらす可能性があるが、IT管理者は全ての例外要求を承認すると、組織内に新たな脆弱性や潜在的な新たな脆弱性を生み出す。
簡単に「Yes」というのではなく、「あなたがこれをやりたいのであれば、我々はあなたを助けるが、リスクや課題もある」ということを理解してもらう必要がある。
隠れた問題
大きなプロジェクトが失敗に向かっている時、上司が気付く前に現場で修正しようとして、逆に悪化させてしまうことがある。
「悪いニュースをすぐに公開すればするほど、より良い事ができる。」ということを忘れてはいけない。悪いニュースは決してそれ以上によくならないからだ。それよりも、より早く人々がそれに対処し始めると、プロジェクトが再軌道に乗る可能性が高くなる。
悪いニュースを届ける事は決して簡単な事ではないが、ビジネスリーダと良好な関係を築いて維持していれば、よりスムーズに認められるだろう。