2012年は次世代公衆無線LAN元年になるか!?
Mobile World Congress 2012で、CiscoがNext Generation Hotspot(NGH)に対応した機器を提供すると発表したようです。
Cisco first out the door with next-gen hotspot — Broadband News and Analysis
Now at Mobile World Congress, Cisco Systems is proffering up the first equipment that supports those Next Generation Hotspot(NGH) and Hotspot 2.0 standards.
NGHは2011年あたりに少し話題になりましたが、公衆無線LANサービスで事業者をまたいで利用できるようにすることを目的に、「Wireless Broadband Alliance」(WBA)が策定している技術です。
WBAには、NTTdocomoもオペレーターに名を連ねています。
携帯電話の3G通信は、日本で使っている端末をそのまま海外に持ち出しても、現地のキャリアで国内と同じように使うことができますが、NGHでは3G通信と同じように公衆無線LANサービスで実現してしまおうというもの。
実現すれば、デバイスの電源を入れれば、世界中のどこにいても自動的に公衆無線LANに接続できるという時代が来るわけですね。
これは、利用者にとっても良いことですが、トラフィックの急増で逼迫しているキャリアにとっても、トラフィックオフロードという観点で非常に期待している技術でもあります。
今後は、NGHの技術を使って、3G/LTEと公衆無線LANのローミングも検討しているようです。
NGHについては、IPPROに分かりやすい図がありました。
図1●大手業界団体が協力し「Next Generation Hotspot」を推<br>…
また、時を同じくして、WBAからも以下の発表がリリースされています。
Telecom Operators Complete Next Generation Wi-Fi Hotspot Trials
NGHの仕様が固まり、2012年後半には大規模な試験が始まるようです。
2012年は次世代公衆無線LANの普及に向けて、大きく前進しそうです。