Ciscoがフェムトセル基地局のソフト開発に強みを持つUbiquisysを3億ドルで買収
Ciscoがフェムトセル基地局のソフト開発に強みを持つUbiquisysを3億ドルで買収したそうです。
Cisco Is Buying Ubiquisys For $310M For A Big Move Into Mobile Coverage With Femtocells And Small Cells | TechCrunch
Cisco has just announced that it is buying UK-based Ubiquisys for $310 million to beef up its business in femtocells and small cells, technologies that help improve connectivity on mobile data networks indoors and short-range outdoor spaces. The deal is one of the biggest exits in European tech in the last several years. …
フェムトセルとは
通常のモバイルキャリアの基地局は半径数百メートルから十数キロメートルほどの通話エリアを持っていて、このような基地局を「マクロセル」と呼んでいます。
ただマクロセルは通話エリアが広い分、マクロセル同士の境界部分やビルの奥などでは電波強度が弱くなってしまい、通信出来ないエリアが出てしまっていました。
この問題を解決するために、よりエリアを狭くした小型の基地局を設置して対応してきました。
この小型の基地局を「ピコセル」や「ナノセル」、「マイクロセル」と呼び、カバーできる範囲や装置の大きさに応じて使われています。
「フェムトセル」は基地局の中でも、フェムト (1千兆分の1)という名前が付くように、最も小さい基地局で、オフィスや住宅など、電波の届きにくい場所に設置されています。
2009年にドコモが発表したフェムトセルはこんな大きさ。
ドコモ、宅内にも設置できるフェムトセル基地局を開発 – ケータイ Watch
フェムトセルをはじめとした、スモールセルの市場は既にマクロセルを凌ぐ成長をしているというデータもあります。
無線通信技術 LTE:“小さな基地局”、携帯インフラで大きな存在へ (1/3) – EE Times Japan
Ubiquisysも2011年にパーソナル・フェムトセルという、iPhone用の「持ち運べる」フェムトセルを発表しています。