金融サービス業が将来的に直面するであろうセキュリティの脅威を引き起こす8つの技術
IT技術の進歩は我々の生活をより良くしてくれますが、同時に新たなセキュリティの脅威が生まれるという問題もあります。
特に金融サービスへのサイバー攻撃による被害は年々増加していて、最近でも1000億円規模の被害が報告されています。
ロシアの情報セキュリティー大手、カスペルスキー研究所の報告書によると、世界の金融機関約100行がサイバー攻撃を受けたことがあるという。英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が15日、報じた。攻撃の規模は調査中で、金融機関の被害総額は10億ドル(約1190億円)にのぼるもよう。ただ、実際にどれだけの金額が盗まれたかは確認できていない。
金融サービス業界が生き残るには、強固なセキュリティを確保しながら、新しいサービスや技術を取り入れていけなければいけないというトレードオフと戦っていく必要があります。
金融サービス業が将来的に直面するであろうセキュリティの脅威を引き起こす8つの技術を紹介している記事がありました。
Botnet attacks and self-mutating computer viruses amongst emerging security fears
ボットネット攻撃
モノによるボットネット、BoT(Botnet of Things)による被害が拡大する。現在でも金融機関へのボットネット攻撃で、数百万ポンドの損失を出しているとのこと。
自己変異型コンピュータウイルス
自己変異型コンピュータウイルスの出現が、新たな脅威となるだろう。
NFC
近距離無線通信(NFC)がますます普及し、モバイル決済を容易にするために銀行でも活用されてくる。その結果、NFCを使った被害が増大するだろう。
Payments technology
Apple Pay や Google Walletなどの新しいモバイル決済技術が多くの金融機関でも採用されることで、2016年にはこれらの新しい決済技術を使った被害が発生するだろうとのこと。米国ではすでに数百万ドルの被害で発生している。
Biohacking
生物をハックする時代がすぐそこに来ている。多くの銀行で採用されている生体認証もBiohackingにより、ハッカーの標的になる可能性がある。
ビッグデータとクラウド
クラウドの依存度が加速することで、クラウドインフラへの攻撃が増大するだろう。
モバイル
2025年にはインターネット接続の80%はモバイルデバイスからになる。そうなれば、モバイルデバイスがBOTのリソースとして利用されるだろう。
BYOD
BYOD(Bring Your Own Device)の普及で、従業員からの情報漏えいリスクが増大するだろう。