PMP試験とは
PMP(Project Management Professional)試験とは、プロジェクトマネジメントの国際組織「PMI(Project Management Institute)」が認定している国際資格試験の名称です。
その名の通り、プロジェクトマネジメントに関する知識や経験に関して、プロフェッショナルであるかどうかを認定しする試験です。
試験の内容は、PMIが作成している「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」という知識体系に基づいて出題されます。
※ちなみにPMBOKはピンボックと読みます。
PMP資格は、法的な資格ではありませんが、CiscoのCCIEがネットワークに関する最高位の資格と認知されているように、PMPはプロジェクトマネジメントに関する資格の中でデファクトスタンダードな地位を確立している資格です。
日本でのPMP保有者数は2万人を超えていて、全世界では35万人を超えています。
PMPには受験資格が定められていて、一定の実務経験(大卒で4500時間、高卒で7500時間)とプロジェクトマネジメント経験大卒で36ヶ月、高卒で60ヶ月)が求められています。
そのほか、PM研修を35時間受講することも必須の条件となっています。
また、試験合格後は継続的なプロジェクトマネジメント学習が義務づけられていることから、3年ごとに資格の更新が必要となっています。
PMP試験の内容
試験の出題範囲は、基本的にはPMBOKに書かれている内容から出題されるのですが、PMP試験は実際の現場で使える能力が問われる試験のため、PMBOKの内容を踏まえて実際の現場ではどのように行動すべきなのか?といった問題も多く出題されます。
PMBOKは大きく6つのプロセス群に分けられていて、PMP試験の出題分野ごとの割合が公表されています。
- プロジェクトの立ち上げ・・・11% (19問)
- プロジェクトの計画・・・23% (49問)
- プロジェクトの実行・・・27% (47問)
- プロジェクトの監視コントロール・・・21%(37問)
- プロジェクトの終結・・・9% (16問)
- プロの責任と社会的責任・・・9% (16問)
実際の試験の内容は以下となります。
- 試験時間は4時間で、問題数は200問の選択式
200問を4時間で解かなければいけないため、休憩なしで1問1分10秒で解かなければいけない計算となります。 - 200問のうち25問はダミー問題で、採点には含まれない
- PC上で行う
- 日本語での試験が可能
- 200問のうちダミー問題を除いた175問中、106問以上の正解で合格
- 受験費用は、PMI会員であれば405ドル、PMI非会員であれば555ドル
試験終了後にはスコアシートがその場で渡されます。