マネジメントI 務め、責任、実践

引き続き、ドラッカーのマネジメントを読んでいます。
本シリーズでは4分冊という大作で、じっくりと読み進めています。
第1部を読了しましたので、アウトプットしておきます。
■マネジメントとは
マネジメントは組織の一部であり、目的ではなく手段である。
・組織の具体的な目的と使命を果たす
・業務の生産性を上げ、働き手の達成感を即す
・社会への影響に対処し、社会的責任を果たす
・時間軸、常に現在と将来を意識する
「当社の事業は何か、何を事業にすべきか」
「顧客はだれか?」
「顧客にとっての価値は何か?」
「どのような成り行きで購入するのか?」
「何を求めているのだろうか?」
■企業とは何か?
・企業の目的とは顧客を生み出すこと
 企業とは何かを決めるのは顧客である。
 顧客だけが、商品やサービスに対価を支払おうという意志を持つことで、
 経済資源を富へ、モノを商品へと変貌させることができる。
 顧客が価値を見いだし購入する理由は、商品やサービスそのものではなく、
 有用性やサービスの効用に対して価値を見いだしている
・企業の主な役割は、マーケティングとイノベーションを使って
 顧客を創造すること
 それ以外はコストしか生まない。
・企業とは
 成長、拡大、変化の申し子
 企業の役割はイノベーション
・利益の役割
 利益は原因ではなく結果である
 利益は不確実性というリスクを取った報酬である
■企業の目的と使命
企業の目的と使命の、焦点は唯一顧客だけである。
顧客が事業のあり方を決めるのだ。
「自社の事業は何か?」への答えは、企業を外側から、つまり顧客と市場の視点
から眺めることで導き出される
顧客の視点
・どの製品やサービス、どの企業も大して重要ではない
・どの製品やサービスが明日の暮らしに役立つかどうかさえ分かれば十分なのだ
・顧客の関心は、自分の価値観、ウオンツ、現実だけである
これより、顧客の本質、現状、行動、期待、価値観を
出発点にしなければいけない
・顧客はだれか?
 顧客は 1 種類だけではない
 各層の顧客ごとに、「何を求めていて、何が価値なのか?」を
 考えていかなければいけない
・顧客はどこにいるのか?
・顧客は何に対価を支払うのか?
 価格?サービス?ステータス?
・何が顧客にとっての価値か?
 顧客は決して製品そのものを買い求めているのではない
 ウオンツの満足を買っているのだ。価値を買っているのだ。
「自社の事業は何か?」を見いだしたとしても、それが永続的に続くことはない
・だからこそ市場や環境変化についても考慮する
 将来の事業は何か?事業の特徴、使命、目的に大きな影響を与えそうな
 環境変化のうち、すでに起きているものは何か?
 今の時点では、これらの予想内容を、事業についての理論、目標、戦略、
 仕事の割り振りにどう織り込むべきか
・埋もれたままの顧客ウオンツ
 消費者のウオンツのうち、現状の製品やサービスでは満たされないものは何か?
■目標の威力
「事業は何か」「目的と使命は何か」という問いの答えは、
 目標に反映させなければ意味がない
1.「自社の事業は何か、将来の事業はなにか、何であるべきか」という
  問いをもとに決める
2.実務に根ざしていること
3.経営資源や努力を特定分野に集中するのに役立たなくてはいけな
4.目標はひとつではなく複数であるべき
・以下の分野について目標を定める
 - マーケティング
 - イノベーション
 - 人的資源
 - 財務資源
 - 物的資源
 - 生産性
 - 社会的責任
 - 必要利益額
■目標の活かし方
目標といってもたんなる努力目標では意味がない。 
業務へと落とし込めなくてはいけない
目標によるしめつけが強すぎては、かえって害を及ぼす。
目標は常に期待に基づいている
目標は確実に達成できるとは限らず、むしろ方向性を示したものである。
命令ではなく方針である。
将来を決定づけるわけではなく、将来を切り開くために経営資源を動員し、
熱意を引き出すだめの手段である”

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