リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質
リーダー向けの自己啓発書ですが、リーダーではない人もぜひ読んでもらいたい良書。
リーダーのためのノウハウ本は、雨後の竹の子のごとく出ていますが、リーダーになるための本質について書かれている本は非常に少ない気がします。
本書は、その本質である「インテグリティ」について書かれた一冊。
以下読書メモです。
人間性とは、現実が突きつける要求に応える能力のことである。
人間性の6つの資質
- 信頼を確立する
- 現実と向き合う
- 成果を上げる
- 逆境を受け止め、問題を解決する
- 成長する、発展する
- 自己を超え、人生の意味を見つける
信頼を確立する
信頼とはつまるところ心の問題であり、心から相手とかかわろうとする者同士で成り立つものである。つまり、共感である。
共感とは、こちらが相手の言うことに耳を傾け、相手を理解したということが成り立つこと。そのためには、こちらが理解したということを相手が理解した時だけである。
さらに、信頼とはわが身を委ねられるということである。
現実と向き合う
嘘をつくことの代償は、真実を語るより常に大きなものとなる。
嘘をつかないことが真実と向き合う基礎である。
現実は常にあなたの味方である。現実から逃げてはいけない。
成果を上げる
明確でしっかりしたアイデンティティをもつ。
自分の強みや弱みを知り、強みや才能がある分野で活躍し、それ以外のことには時間を割かない。
一生懸命働くのではなく、成功のチャンスがあることに集中する。
成果を上げる3つのステップ
・周到な準備をする
・焦点を絞る
・実行する
失敗や損失には見切りをつける。見切りをつけたらふり返れ。そして前に進め。
逆境を受け止め、問題を解決する
もんだいなくして利益なし
問題が起きた時、逃げずに向き合い、決着をつける。
マイナスの事態を苦痛だととらえずに、改善と成長・発展のチャンスととらえる。
そのために必要な能力は、自分を状況から切り離す。
ただし一方で、物事がうまくいくことを望み、自分の行動と結果の両方に責任を負わなくてはいけない。
物事を他人のせいにすると、自己改善にブレーキをかける。
私 対 あなたではなく、あなたと私 対 問題 という図式を忘れない。
成長、発展する
人は他人の手で使われて成長するのではない。自分で投資しなければならない。
人は以下の2つに結びついていなければ成長しない。
・エネルギー
・方向性
成長に向けて背中を押してくれる外の力と結びつき、どの分野で成長するのかを方向づける。
成長する人は、自分ができる以上のことが要求される環境に身をおく。
自己を超え、人生の意味を見つける
自分を超えるものの代表格が価値観である。
価値観とは、我々が尊重し、自己の利害を含む他のすべてよりも上位におくものである。