【IOSネタ】「logging discriminator」コマンド

何度かご紹介している、Cisco IOS に関するTips。

今回は、「logging discriminator」コマンドをご紹介。

logging discriminator コマンドは、syslog のメッセージ文字列を指定することで、syslog出力を制御する機能です。

実際に動作例を見てみます。
条件として、インタフェースのUpDawnのsyslogについては、syslogバッファーに保存させないようにしてみます。

IOS Versionは、15.0(1)M5 で試してみます。

Router#sh version
Cisco IOS Software, 7200 Software (C7200-IPBASE-M), Version 15.0(1)M5, RELEASE SOFTWARE (fc2)
Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
Copyright (c) 1986-2011 by Cisco Systems, Inc.
Compiled Wed 23-Feb-11 18:55 by prod_rel_team

IOSのsyslogフォーマットは以下の通り。

%FACILITY-SEVERITY-MNEMONIC: Message-body

「logging discriminator」コマンドでは、まずどの部分の文字列を引っかけるのかを指定してあげます。

インタフェースのUpDawnのsyslogは、「%LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface ~」ですので、今回は「MNEMONIC」の部分で、「UPDOWN」という文字列を引っかけます。

Router#conf t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#logging discriminator test mnemonics drops UPDOWN

続いて、設定したtestフィルタを「logging buffered」設定に紐付けてあげます。

Router(config)#logging buffered discriminator test

これで、インタフェースのUpDawnが発生しても、syslogバッファーには保存されません。
バンバンlogが出力されるけど、syslogには残さなくても良いなんて時に便利な設定ですね。

その他、「logging discriminator」コマンドを使った設定例が以下に記載されていますので、参考にしてみてください。

Reliable Delivery and Filtering for Syslog – Cisco Systems

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