BGPに新たなCapability「BGP add-path」が追加予定

Loop of Yellow Cable

BGPに、Advertisement of Multiple Paths(以降 add-path)と呼ばれる新しい Capability の標準化が進められているようです。

draft-walton-bgp-add-paths-06 – Advertisement of Multiple Paths in BGP

BGP add-pathって何だ?

通常のBGPは、ベストパスしか広報しません。

通常のBGP動作

BGP add-pathを使うと、ベストパス以外のNLRIも広報出来るようになります。
ベストパス以外のNLRIを広報できると何がうれしいのかというと、バックアップ用のパスを保持できるようになるため、障害時の収束の高速化が期待できます。
また、複数のパスを使ってロードバランスをすることにも使えそうです。
BGP add-pathの動作

add-pathは、Capabilityに以下の情報を付与して、add-pathの対応可否を行います。

+————————————————+
| Address Family Identifier (2 octets) |
+————————————————+
| Subsequent Address Family Identifier (1 octet) |
+————————————————+
| Send/Receive (1 octet) |
+————————————————+

Updateメッセージには、PATH IDを含めて、NLRIのID識別を行います。

+——————————–+
| Path Identifier (4 octets) |
+——————————–+
| Length (1 octet) |
+——————————–+
| Prefix (variable) |
+——————————–+

現状のサポート状況は、CiscoのXR OS(4.0以上)のみのようです。

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