ホワイトボックスがオプティカルの世界にも進出か
ホワイトボックススイッチはベアメタルスイッチとも呼ばれていて、各ベンダーが販売しているスイッチのようにソフトウェアとハードウェアを一体にして販売しているスイッチではなく、スイッチのハードウェア部分だけの製品を指すスイッチのこと。
スイッチに搭載するOSやアプリケーションといったソフトウェア部分は、スイッチを使うユーザー企業が自分で選んで導入するか、自社開発して導入することができます。
このようにハードウェアとソフトウェアをユーザーが選んで組み合わせられるのが、ホワイトボックススイッチの大きな特徴。
ホワイトボックススイッチは非常に安価なため、GoogleやFacebookなど大量にネットワーク機器を購入するような企業にとって、コスト抑制のためにこのようなホワイトボックススイッチを大量に導入していたりします。
一昔前のホワイトボックススイッチは、信頼性やパフォーマンスの面がイマイチでしたが、最近のホワイトボックススイッチは信頼性が上がり、パフォーマンスもフルレート出る製品も出てきています。
ホワイトボックスを導入する企業が増えるに従って、ネットワーク機器の価格破壊も進んできている印象です。
そんなホワイトボックス製品がオプティカルの世界にも進出してくるのではという記事がありました。
Talk of hyperscale data center operators building their own optical gear was kicking around at the recent OFC conference, wrote analyst Simon Leopold of Raymond James in a note earlier this week.
既にある大規模なWeb企業が自身の長距離伝送網で実験を始めているとのこと。
昔のオプティカルはアナログエンジニアの世界でしたが、最近では標準化が進み既製のモジュールが増えてきており、十分にホワイトボックス化が実現可能だとのこと。
まだまだ商用での利用は先かもしれませんが、オプティカル製品の価格は高止まりしている状況なのと、今後の技術の進歩を考えると、オプティカル・ホワイトボックスは十分実現性が高いのではないかと思います。